生産管理実務に関する最高の指南書
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製造業こそ日本の繁栄を支える屋台骨であることは、今では誰もが認めている。それを反映して、日本型生産システムに関する著作や記事も、数多く出版されている。しかしその内容の大部分は、戦略や組織、企業体質などの抽象的なもので、実務家が求めるものとは違う。実務家が知りたいのは、実務の具体的な手順と、その背景となる理論体系だ。
今回出版された本書は、まさにそのニーズを充たすものだ。従来から、日本型生産管理の代表は製番管理と追番管理と言われながら、その内容は漠然としていた。しかし本書によって、その理論と実務への適用方法が明らかになった。すでに「製番管理」はこの著者によって発表されているが、この「追番管理」によって、二つの課題が同時に達成された。実務家にとって朗報である。