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スパイの世界史 (文春文庫)

価格: ¥900
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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信頼できる本 ★★★★☆
 2003年に出た単行本の文庫化。
 前著『陰謀の世界史』と対になる本。単独でも読めるが、あわせて味わった方が良いと思う。
 第一次大戦から1990年代までのスパイの歴史を追った本。どこにどんなスパイがいて、どんな事件に関わって、どういう結果をもたらしたか。そういう話が延々と繰り広げられている。膨大な量の「スパイ本」が資料として使われており、取り上げられているスパイも数えきれないほどだ。しかし、単にまとめただけではなく、きちんとした批判の目を向け、公平で妥当な判断が下されている。信頼できる本だと思う。
 また、羅列的な内容ではなく、きちんとエピソードとなっており、著者独自の分析も深いので、読んでいて面白い。
 かなり大部な本であり、読了するのは大変だった。
20世紀の「点と線」 ★★★★☆
本書はスパイというキーワードで炙り出されるもうひとつの20世紀クロニクルです。読み進めていくうちに、「マタ・ハリ」、「ゾルゲ」、「ウォーターゲート事件」、「フォークランド紛争」などその言葉だけは、どこかで聞いたことがある、というモノたちに意味を肉付けしていくことができました。巻末には索引も付されているほど、とても多くの人たちが登場してきます。そのためぼくのように国際政治や歴史に疎い人は混乱してくるかも知れません。気にしだすと読書が止まってしまうので注意しましょう。この本の論旨からは外れるのだろうけれど、個々のスパイをセレクトして彼らのドラマを掘り下げてくれていたら、もっと楽しめただろうなと思いました。興味深い内容なのですが、人物の記号的配置、事実の横並び的羅列で終始してしまっているため、無味乾燥した印象が拭えないからです。まるで教科書を最初のページから丹念に読ん込んでいるみたいで、読書のリズムをつかむまでに少々手間取りました。
スパイ、情報機関の「事典」の一つ ★★★☆☆
 スパイ、情報機関について、まとめた本であり、大部である。著者が内外の各種文献の成果を集大成したものであり、内容はどこかで読んだなあと言うものも多く、独自性がそうあるわけではない。しかし、本書のように、ひとまとめに集約することも「事典」としての意味はある。

 なお、スパイは英国、米国が本場だから、文献も英米のものが多く、結果、本書の内容も英米、ヨーロッパがほとんどなのは、やむを得ないが、日本にも陸軍中野学校、日露戦争時の明石大佐など優れた例も存在するのだからきちんと触れてほしかった。