この本を読んで、地デジ対応型テレビを買わないことに決めました。
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テレビというメディアは、そろそろ斜陽産業として認知されはじめています。
出版、映画、音楽と同じようにです。
すたれているテレビにまだ、大きな利権があると勘違いし、その利権からおこぼれをあずかろうとしているのが、今回の地デジ騒動です。
クサ・ナギくんの騒動とは違います。
B-CAS、限定受信システムと訳されているらしいですね。
こいつが僕的にわかりづらいのは、このシステムはデジタル信号をアナログ信号にするシステムではなく、コピーワンスやダビング10といった著作権保護のためのシステムであることです。
著作権がおかされて、ネットで流通するのが放送前だったり、発売前だったりする時代です。また、著作権という人工的に作られた観念が、曲がり角にきている時代でもあります。
また、B-CASの暗号はカンタンではないですが、破るのは可能とのことです。
こう考えると、新しいテレビを買うことの費用対効果にある”新しいからうれしい”という気持ちに水を差す、B-CASという古くさい利権が、もれなくついてくることになります。なんか、アナクロなんです。
この古くさい利権でだれかがもうけているだけでなく、ダビングをしずらくするという見えない税金もとられます。
デジタル機器をバリバリ使いこなしている人になら、カンタンに突破できるでしょうが、たまにダビングのダビングをしたい人にとってはずいぶん不便です。
無料放送にB−CASをつけるという判断ミスは、テレビが最大の娯楽でなくなってしまった時代、というより、最大の娯楽がなくなってしまった、テレビ局に大きなツケを払わせることでしょう。
視聴者が減り、広告収入が落ちるからです。