一言でいえば”すごい”だ。
本当に傑作だ。
小田さんは天才だなと思ってしまう。

全体に淡く儚い雰囲気が漂い、ボーカルはどこまでもやさしい。
全体を通して”声”が主人公だ、かといって”声”が威張っているわけではない。

ダン・ハフのギターもすごい。
さすがだな、曲が求めている音を見事に弾いている。

なんでシンセがメインなのにこんなに暖かなんだろ・・・まさしく小田マジック！！

そしてただただ美しい歌詞。
その中にあるささやかなメッセージ。

もう白旗を上げるしかないな・・・・、こんなすばらしい作品に出会えて幸せ。

一番、小田作品の中でも、素直さが出ているアルバムだと思います。
（これは全然、売り上げなんて度外視していたはずです。）

これを聴いてしまうと、オフコース時代の作品や、
これ以降のソロ・アルバムがいかに無理をしているか、と感じられてしまいます。

中でも「一枚の写真」、胸が痛くなる青春の淡い想いがよみがえってきます。
小田さんは、本当はこういう楽曲をやりたかったんだなと、しみじみ。

小田さんには、この原点に帰ってほしい。

大好きです。
とても静かで美しいアルバムだと思います。小田さんのソロ初期は今とはまた違った魅力がありますね。

このような作品を創ることができる芸術家・小田さん。私の心の支えでもあります。
みなさんもぜひ聴いてみてください。絶対に損はしませんよ。

　ジャケットもモノクロで地味だと思いますが、シンプルな中にもきらりと光る曲が多いです。

　全体的に大人っぽい雰囲気です。

これ、良いアルバムっすよ、いやマジで。少なくとも半分以上の捨て曲(駄作)ありの『個人主義』、聴く価値無しの『LOOKING BACK』とその続編、それを含んだ『自己ベスト』と『自己ベスト-2』好きにもお勧めの一枚！