シビレルね♪
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リリース当時、まだ、カセットテープで購入しました。シングルカットの1985はドーナツ盤で買いました。その後、cdも。もう23年?位も経ったのですね。まだ、車や部屋の中で聴いてます。
小田さんのこの頃のボーカルは生真面目な感じがして好きです。
一番ロックしてる、冬の二人なんか、まだ胸が熱くなるし、小田さんの一人コーラスとダンハフのソロもシビレル。
切ない愛の歌をきかせての良さが、わかってきたよ。哀しみ、優しさ。
明日、あの海で。ピュアな世界。そぎ落としたバックの演奏が歌詞の世界をストレートに心へ。
サウンドやこえに漂う切なさが、とてもきれいに映える作品。そして非常に内省的です
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前半に先ず印象深かったのは、一人ア・カペラ(パート数は三つ)の3「哀しみを、そのまゝ」。第一声がふちどった輪郭の輝きが美しいですね。その凛とした声だからこそ情景がはっきり浮かびますし、また刹那を切り取る歌い方だから、“君が何かを言いかけてやめた”、の行間を読ませます。そしてハーモニーが流れてくると今度はおぼろげに周りの背景が浮び上がるようで、楽曲の構造が非常に映像的なんです。また、助詞における鼻濁音の柔らかなタッチを駆使するところはさすがで、そのおかげで描写の美しさを損なわせません。日本語を輝かせ、こえの品格を窺わせる曲だなと実感した曲です。2分弱のシンプルさの中で、こころ模様をしっかりと映した、うたとしての素朴な美しさがあるのです。小田和正の傑作ラブソングの一つかもしれません。
そして中盤。遠くからAORサウンドが返ってくる4「1985」は作品の真ん中で存在感を放ち、同時に今作の虚しさの中心です。しかし一方の6「信じるところへ」では決然さが奏でられます。サビ入りの瞬間は力強く、直後の“広げて”から非常に落ち着いてうたうのが印象的。語尾の音に心境が表れます。また間奏で4の影が入る繋がりもあり、この曲にとって5「夜の行方」を経由した4の映り方もポイントかもしれません。中盤は作品が動き出すポイントですね。
終盤。穏やかな波の音から始まる7「明日あの海で」。その海は2「冬の二人」や3からの続きのようにも。この海がどんな色に見えるのか、聴き所でしょう。
大名曲8「空が高すぎる」。“やがてここには誰もいなくなる”この行間に佇む哀しさは凄いですよね。たまらなくなります。わたしは、学校を卒業した春がくる度にこの曲を聴きました。
歌詞の節々からは、皆さんが仰られるオフコースへの想いと照らし合わせる場面が多々ありました。わたしはあまり詳しくないので無垢なうたのまま受け入れると、全体印象にはうたごえから染みる、そこはかとない切なさがあります。それが貫徹されて、一曲一曲が趣き深い作品となっていました。改めて1「切ない愛のうたをきかせて」に戻ると、何か今作の主題歌だったようで、全てが繋がっていた映画のはじまりのようにも感じられます。
やっぱオリジナルアルバムの中で一番完成度が高いでしょ、
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のちの傑作の伏線は『between the word & the heart』『Far East Cafe』『sometime somewhere』とそしてこの『K.ODA』音の隙間、絡み合いが巧妙で、小田和正のコーラスアレンジ、「ダン・ハフ」のギターソロなど完成度の高さは云わずもがな!
捨て曲無しの最高傑作に相応しいアルバム!
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これ、良いアルバムっすよ、いやマジで。少なくとも半分以上の捨て曲(駄作)ありの『個人主義』、聴く価値無しの『LOOKING BACK』とその続編、それを含んだ『自己ベスト』と『自己ベスト-2』好きにもお勧めの一枚!
最高傑作!
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小田和正のソロアルバムに於いて、このアルバムのクオリティーに匹敵するソロアルバムは無い!と断言出来る。
冒頭の「切ない愛のうたをきかせて」は徐々に盛り上がり、エンディングのギターソロ、小田の尋常ではない高音のファルセットも聴ける。「信じるところへ」「明日 あの海で」、トリを飾る「空が高すぎる」は傑作のオンパレード!