前半はなかなか面白いです
★★★☆☆
東大受験まであと5か月と迫って、登場人物たちに焦りが見え始めます。
受験に限らず、自分を見失いやすいときに前半部だけでも見てみると
案外助けられるかもしれません。
・生徒をウサギ派とカメ派に分ける
・自分の周囲にすべてマル(○)をつけてみる
といったことが書かれています。
途中にコーチング(カウンセリング)に関するコラムがあったり、
マンガ内の英語教師のモデルとなった竹岡広信先生のインタビュー記事も
載っていたので、興味深く読ませて頂きました。
ちなみに、個人的には、大沢という登場人物の次のセリフが心に残っています。
「学校の宿題とかは面倒くさいけど、でも、知らないままにしておくのがイヤだし
解けないと悔しくて面白くないからね」
「車が好きになって メーカーと車種すべて覚えて、そしたら車ってなんで走るんだろうと思った
・・・あ、虫もある。それで生命について調べたから生物も得意だし...」
後半部の、東大の問題についてはとくに何とも思いませんでした。
高校時代の自分は数学が大の苦手で、
「数学の問題を解く前に、真ん中に線を引け」などというテクニックをテストや模試で
実際にマネましたが、効果は全くありませんでした(当たり前でしょうが...)。
覚えるべきことを一定量しっかりと自分のモノにした人以外には無意味の内容だと思いました。
受験テクニックというと
★★★★★
受験テクニックというと、世間的には否定的なとらえ方をされることが多い。
ことに、中学受験において、その傾向は顕著である。
「あんなものができたって・・・」とか
「あんなものを知ってるからなんだ・・・」など。
それに対して真っ向から立ち向かっている十巻は、中学受験する子のバイブルになりえる。
新入社員こそ
★★★★★
ビジネスに応用できる部分が多いと感じました
全般的には受験のテクニック的なことが書かれていますが、思考力、コーチングなども説明されていて自己啓発書としても読めます
新入社員にこそ読むべきだと思います
大人が読んでもためになります
★★★★★
大沢君の「ウルトラマンがきっかけでいろんなものを覚えたり調べたりするようになった」という話を読んで、やっぱり、子ども自身が興味を持ったことをとことんやらせてあげるのが一番なのかもしれないと改めて思いました。
私は子どもの時にドラえもんが大好きで、そこからいろんなマンガを読むようになりました。なぜか音読が好きだったので、教科書を読む練習にもなりましたし、マンガで覚えた漢字やことばもたくさんありました。
ところが、小学校6年の時の担任の先生の命令で、母がマンガをすべて捨ててしまったのです。今思えば、あの頃から、自分の好きなことがよくわからなくなり、他人が敷いてくれたレールを走る人生を送ってしまったと思います。それに気づくまでに十何年ものの歳月を費やしてしまいました。
ですから、現役の時にこのマンガに出会えた受験生の皆さんがうらやましいです。数学は大の苦手だったのですが、今頃になってまた勉強してみたくなりました。「数学が芸術」だなんて考えたこともありませんでしたので…趣味としてでも再トライしてみたいです。
この巻は特にいい!
★★★★★
この巻を読んで、全ての巻を買うことに決めた。
何がいいというと、理科V類を目指す大沢がなぜ「宇宙人」とも言える存在になったかが明らかにされる。全ての始まりは「ウルトラマン」だったと。「ウルトラマン」の全てを知ろうとしたことが、その後の自分の姿勢を決めたと。子供の成長を願っていたが亡くなってしまった大沢の母親の姿にもじんと来るものがある。
「ドラゴン桜」各巻は目の前に大学受験を控える受験生にためになる部分が多いが、この巻については、子育てをどうあるべきかを悩む親にもよい道標となろう。