また、『バラエティギフト』以来の内藤笙子ほか、新聞部のルーキー日出実、その他多くの1年生が登場する。乃梨子・瞳子・可南子の椿組3人組に加えて聖書朗読クラブの敦子・美幸、そして、「つぼみの妹候補」として何と5人も! 乃梨子視点の描写がこれまでになく多いのも特徴だ。
そして、3年生の祥子・令はこの巻では一歩引いた立場に立っている。
というわけで、この巻は「3年生+2年生」から「2年生+1年生」への世代交代の予感を感じさせる。とはいえ、由乃が薔薇さまの称号を戴くにはもう1~2回の試練が必要だ、というのが個人的感想。
なお、小さな伏線を張っては回収する、ということをこの巻では頻繁に行っているので、丁寧に何度も読み返してほしい。
以下、順不同でこの巻の見どころを:
・乃梨子の涙(志摩子の顔が祥子と同じ!)
・可南子の手を引く祐巳
・笙子と祐巳がガッチリ握手
・姉妹水入らずのエンディング
・笙子の笑顔・泣き顔
・「親友だから」x2
・「平均の女子高生」
・江利子の千里眼(試合開始前の)