グインに傷つけら高熱を発する中でイシュトが「反省」しましたよ!
奥さん! 大変なことです、自分の根源の弱さにとうとう向かいあった
のですから!
「それ」を見ないでいるために人格を分裂させ、したくないことを
無理やりして無茶を重ねてきたのですから、「それ」を超克してし
まえば、やっと「陽気なイシュト」に戻れるのかもしれない。
今ならアムネリスに素直にあやまることだってできるのかも
しれない。
そして既に本編で予告されていた「彼の人生にとって重大な
意味をもつようになるミロク教」への布石がここで打たれたわけ
ですね。
しかしあのイシュトがなあ!
一時はもうイタすぎて彼の登場場面は読むのが辛かったのに。
さて、しかしそう一筋縄にはいかないのがおなじみ栗本節。
続編が待たれます!
何よりも黒の魔道師グラチーと白の魔道師イライシャの対決がメインです。
ヴァレリウスが、この歴史的な闘いに立会い、体感して緊迫感あふれる描写にドキドキしました。
思わず息を止めて読んでしまいました。次巻が楽しみです。