基本的な流れとして、「スパイラル（それぞれの手続を繰り返し行って精度を高める）」を提唱しているのはこの本が初めてなのでその点で、目新しいです。

それ以外の項目はマーケティングの基本知識の解説が中心です。あくまでも「教科書」という位置づけなので、初学者が知識をつける第一歩になる書籍と思います。なので、実際に使えるようになるためにはこれ以外の書籍、そして実戦やケースで経験する必要があります。

実践に際して、マーケティングの基本をきっちりとおさえておきたい。
そんな場合に最適な「まさに教科書」です。

“マーケティングスパイラル”というコンセプトを使って、
実際のマーケティング戦略立案のを手順に沿って説明してあるため、
全体像がつかみやすいつくりとなっています。
また、個々のパートの説明では、具体的な企業の事例を用いてあるため、
イメージも沸き易く、理解を促進してくれます。

もちろん、各分野の実務においては、この内容では 物足りないことも
多いでしょうが、この本を出発点としていけば、確かな道が見えてくる、
そんな羅針盤的一冊になると思います。