買わねばならないと思いつつなかなか買えなかったレコードのひとつです。ただ当時は資金が少なく買わねばならないレコードも多く、延ばし延ばしで今になりました。今聞いたら、時代の経過を忘れて凄いです。ほんまにこれは凄いですわ。当時ここまで出来たんやという涙涙の感動もんでなく、今でも正味凄いです。

黎明期日本ロックはかなり好きです。
リアルタイムで好きだったのは、フラワー、クリエイションなどですが、大人（おじさん？）になって、名前だけ知っていたバンドを少しずつ集めています。
フードブレインは、バンドではありませんが、１０数年前に存在を知りました。
今回初めて聴くことができました。期待はずれとまでは申しませんが、現在の私にはそれほどインパクトはありませんでした。
中学２年の時に聴いていれば、大好きになっていたに違いありません。（当時は存在すら知らなかったので無理ですが）
ジャケットは最高です。LPが欲しい！！

全曲インスト爆裂ロック。長尺の曲あり、短尺の曲あり。
プログレか?ハードロックか?フリージャズか?知らん。わからん。どうでもいいな、そんな事は。
ギター、ベース(特にブリブリいってる)、ドラム、キーボード。
『この時代に日本でこれやっちゃうか?売れないだろ(笑)』って音。
とにかく各楽器が戦って闘って生まれる音は凄い。聴いてぶっ飛べ!鼻血出すなよ!

７０年代の日本のロックミュージシャンを集めた所謂「スーパーセッション」。ギター・陳信輝、ベース・加部正義、キーボード・柳田ヒロ、ドラム・角田ヒロ。インストアルバムではあるが、かなり聞き応えあります。キーボードが前面にでていますが、ジャズのようなアドリブが繰り広げられている。ロック聞きとしては、ギター前面でお願いしたかったのが残念であるが、陳信輝と加部正義のギター、ベースの絡みは今後のスピード・グルー＆シンキを想わせるものですし、その絡みは今でも最高の緊張感を持っている。
１３００円で入手できる今を見逃す手はありません。即入手です。

いや〜よく歌謡曲全盛の時代にこれだけの音を残せましたね!!
奇跡としかいいようがありません。
録音は全く古臭くなく、逆に今の録音より新鮮に感じます。これは音のハリケーンとでも例えましょうか。当時はまだ録音も試行錯誤していた時期でマスタリングエンジニアも海外にいって視察したなんて話も耳にします。この時期のいわゆるニューロックは最高ですね!!