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写真版 東京大空襲の記録 (新潮文庫)

価格: ¥514
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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東京大空襲はクラスター爆弾による一般市民への殺戮戦 ★★★★★
著者である早乙女勝元氏は岩波新書版「東京大空襲」のベストセラーを出したことで知られています。
唯、この本では記載文よりも掲載された写真が圧倒的に事実を知らせていると思いますので、その写真家のことを「あとがき解説」で松浦総三氏が紹介して興味深いので転載いたします。

石川光陽氏は警視庁のカメラマンで東京空襲や戦災の写真を撮った人である。戦中は報道管制は厳重を極め、戦災地をカメラを持って歩いただけで逮捕された。そんな中で職務で撮った石川さんの写真は極めて貴重であった。この写真は、戦後占領軍の知る所となりGHQは提出命令を出した。石川さんはこの命令を拒否した剛直の士である。この写真の迫力は、第二次世界大戦の中でも類を見ないものである。

東京大空襲は、大型爆撃機による無差別の都市爆撃であり、皆殺し作戦である。その1回目はナチスによるゲルニカ爆撃であり、その後日本軍による重慶爆撃、連合軍によるハンブルク爆撃、米軍による東京空襲、広島・長崎原爆投下と続きました。
大戦後になっても、朝鮮戦争ナパーム弾攻撃、ベトナム戦争枯れ葉作戦とエスカレートして行くばかりです。
私は、原爆投下、東京空襲の様なことが2度と起こってはならないと思い、その為には皇軍に虐殺された南京市民と、連帯の手を握りたいと考えている。(1987年6月)

2001年の同時多発テロ事件に続く、アフガン戦争、イラク戦争でも劣化ウラン弾、バンカーバスター、デイジーカッター等の殺戮兵器などが使用されました。
米政府の報道管制が徹底しているのか今の所被害状況が明らかになっていませんが、ベトナム戦争の悲惨さが戦後暫く経って明らかになったと同様に、後遺症も含めて将来公開されることがあるだろうと思っています。
アメリカによる民間人大量虐殺の記録 ★★★★☆
アメリカによる民間人大量虐殺の記録

アメリカによる空襲の死者は、東京だけで10万人。全国合わせればいったいどれだけの日本人の命が失われたのか?それもその多くは、当然ながら民間人である。本書中の、炭化した母子の遺骸写真に、その印象をより強くする。
8月の終戦記念日に近いと言うこともあるのだろうが、毎年、広島・長崎の原爆の日は人々の意識が、起こってしまった惨劇と失われてしまった尊い命に向けられる。しかし、全国各地で失われた空襲による犠牲者に思いをいたす日本人が、いったいどのくらいいるのか、はなはだ心もとない。

東京が中心ではあるが、本書がまとめているこの空襲を通じて、日本とって先の大戦とはなんだったのか自問するという作業は、決してなおざりにしてはいけない。ただ、そのことのみに終始してよいのだろうか?
日本軍人は、民間人殺害の責任を戦後の裁判において追求された、しかし、日本全土で行われたこれらのアメリカの民間人大量虐殺については、法的にも、政治的にも、道義的にも、何らの追求もされていない。法的、政治的な責任追及は無理だとしても、道義的に許されることではないということを、我々はもっと声にするべきだと思うのだが、一般的な平和愛好家渡渉する人たちは、当時の軍とか戦犯とか天皇とかのことしか非難しない。このことがきちんとなされていれば、その後ベトナムで、アフガニスタンで、イラクで行われ、また行われつつあるアメリカによる民間人虐殺をより小さくすることができたのではないかと思う。

写真が物語る ★★★★★
60年前、大空襲によって無残にも跡形もなく辺り一面、瓦礫の山となった。その東京大空襲の悲惨さを巧みな記述と写真を用いて読者によみがえらせてくれるのが本書である。

筆者によると東京大空襲に関する信憑性のある統計は存在しないが、一夜にして10万人の死亡者がいたとみられる。中でも犠牲者は一般市民である。そして、広島・長崎に見られる平和公園や記念会館もなく現在では大空襲の傷めいたものを見つけるのはきわめて困難だという。しかし、本書が示す80枚以上の写真が大空襲の真実と惨劇を如実に物語っている。見苦しい写真も多い。これを見る限り、日本は二度と戦争を起こしてはならないというメッセージが強烈にさらけだされる。そして、世界初の原爆被爆国としての経験から世界に何かを発信するのが日本の使命ではないか考えさせられる。本書の写真を見れば理屈抜きに、何があったのか知りたくなるはず。そう思えるくらい写真が真実を物語っているのである。