こんな話、お母さんは絶対してくれなかったでしょう。
お母さんはあなたを恐がらせたくなかったのです。
でもアンガス・オブロングはあなたのお母さんではありませんから。
エドガー・アラン・ポーとデヴィッド・リンチが一緒に本を書いたら、こんな風にひずんで、よこしまで、ひねくれたユーモアのきいた、幼年期のトワイライト・ゾーンからのねじれた物語を集めた珠玉集ができたかもしれない。だからこの本を読んでも恐がらないで。あなたは叫び声を上げながら…笑っているかもしれない…死ぬその日まで。そしてそれはすぐそこか…。
まず、絵本の体裁をとっているだけで、対象は完全に大人。
多くの人が書かれているように、大人でもひいてしまうほどの
ブラックな作品が13本。
「・・・・・死にました。おしまい。」
といった感じのがゴロゴロ。
といっても、ブラック"ユーモア"として楽しめるレベルのもので、
育ちのいい方や優しい方、あるいは過剰反応してしまう体質の人でなければ、
「・・・って、ヲイ。」「マテ。」「ぇー」ってツッコミながら
楽しめる内容ではないかなと。
13本あるので、当たりはずれもあるかと思いますが、
個人的には3~4本、長打コースのヒットがあったので、
かなり満足しています。
蛇足ですが、ビッグファットキャットのお勧め初~中級の中では、
ENCYCLOPEDIA BROWNのシリーズ、お勧めです。