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クチュクチュバーン (文春文庫)

価格: ¥530
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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ぐちゃぐちゃなだけ ★☆☆☆☆
文章自体はうまいから読みにくくはないけど、スカスカな印象を受けました。
題材、アイディアも新しいと思えないし、たいして破壊的ではないし、イマジネーションが刺激されない駄作と思いました。
筒井康隆や椎名誠を読んだことのない人、SF慣れしてない人には新鮮に映るのかもしれません。
現実世界と異世界がオーバーラップする ★★★★★
進化が行き着いた世界での人間たちのお話。元は海で泳いでいた魚が今の形になるまで、様々な試行錯誤があったはずで、作者は将来、人間に訪れるかもしれない突然変異を描いたのだろう。
皮膚感覚をさかなでするような描写が多数出てくるので、どろどろしたお話が苦手な方は読むのをやめておいた方がいいかもしれません。
トラウマになる ★☆☆☆☆
実際読んだのは3年くらい前。本当に気持ち悪くて気持ち悪くて、嗚咽。でも怖いもの見たさに全部読んでしまいました。
良いと評価できる人はすごいと思う。
私はちょうど夏の暑い盛りに読んで、その年の夏はこの本の描写がフラッシュバックして、本の表紙を見るたびにおぞましく、鳥肌立ちました。
人には勧められませんが、こんな世界もあるものだと思うのも良いかもしれません。
じゅう、にいてん、ごみりいかだあああああ ★★★☆☆
噂には聞いてましたけど、いや〜びっくりしましたね^^;
よくもここまで荒唐無稽(いい意味で)で破壊的でかつ綿密な世界観を築き上げることが出来たものだと非常に感心してしまいました。
クチュクチュバーンに関しては一応どうしてこんな風になっちゃったのかという世界観の説明があったりするのですが、人がどんどん死んでいくさまをずっと描いているせいもあってそんな理由付けみたいなものは結局のところどうでもよくなってしまいます。
人間離れに関してはもう“インディペンデンス・デイ”の残酷無慈悲バージョンのようで、宇宙から飛来したと思われる奇形物体のせいでどんどん人がきわめて残虐な方法で狩られてゆきます。
そしてどの作品にも共通するのは信じられないほどの人間の無力さで、その辺りはなんだかちょっと悲しくなってしまいました^^;

これに加えて、この作者は特にクチュクチュバーンにおいて、ブラックさを超えて奇想天外というべきなユーモアを持った要素を要所要所に配置していて、それが絶妙な物語のエッセンスとなっています。
レビューのタイトルにもした「じゅう、にいてん、ごみりいかだあああああ!」老人や『琵琶湖周航の歌』など、強烈なインパクトを持ったシーンが点在していて、読者をあきさせない工夫が感じられます。

しかしそれでも、個人的にはオーーーーーーエッ! という描写満載だったこともあって正直人間離れの途中あたりからは流し読みのようになってしまいました^^;受け付けない人は本当に受け付けない物語だと思いますので、そういうことも考慮して今回は★3つとさせていただきます^^;
しかしこういった圧倒的な世界観を組み立てられる作者さんならば、他の作品もきっとすごい出来になっていると思いますのでその点では非常に期待しています^^他の作品も読んでみたいです。
これは悪夢じゃなく現実だ。 ★★★★☆
世界観も巧みな文章も圧巻の極みです。
非常に映像的視覚的な描き方で実写化されたら爽快だろうな、と思わされます。
小説作品自体が「なにもできない、見ているだけだ」という登場人物のシマウマ男に通じる構造になっているのです。
どんな絶望的な変化が世界に訪れても、たとえ人間の外形が異形に変形しようとも、人間の本性はけっきょくなにも変わらない。その事実をただ淡々と描ききる一作。
手を変え品を変えた三作を収録していますが、基本的に内容はどれも同じなのでクチュクチュバーンだけ読んでおけばいいと思います。