天才・Jeff Beck & 天才・Jan Hammerの火花が散る! Live大名盤!!!
★★★★★
1977年、Jeff BeckのLive盤です。
BBAのLive盤は、日本のみでのリリースなので、実質、Jeff Beck初のLive盤となります。
厳密に言うと、Jeff Beckのツアーではなく、Jan Hammer GroupのツアーにJeffが帯同したものとなります。
収録曲は、
tr. 1,3,6は「Blow by Blow」から、
tr. 7は「Wired」から、
tr. 2,4,5が、Jan Hammer Groupの楽曲となっています。
レゲエ・リズム & トーキング・モジュレーターが強調され、よりファンキーになった、tr. 4
Jeffの速弾きフレーズに、Violinがユニゾンする、tr. 6
途中にYARDBIRDSの"Train Kept a Rollin'"をチョロッと挟んだ、tr. 7
。。。などなど、スタジオアルバムを聴きこんでいる人でも、全然楽しめるLive盤です。
Jan Hammer Groupが生み出す音楽宇宙で、自由自在に駆け巡るJeff Beck!
Jeffがフレーズを繰り出すと、それに応えるかのようにJan Hammerがフレーズを投げ返す!
全編通して、天才・Jeff Beck & 天才・Jan Hammerが熱演! 火花を散らしています!
JeffかJan Hammerか?、そんなことは、どーでもいいです。(両者とも、それくらい素晴らしいです)
また、Liveならではの、「直感的な演奏」には、「ただただ、脱帽。。。」です。
「Jeff Beckファン」「Jan Hammerファン」は、マストCDです。
また、「70's FusionやJazz Rockが好きな人」にも、オススメします!
(「Live盤嫌いな人」もいると思いますが、このLive盤は、聴かないと損ですよ!)
ベックがヤン・ハマーのグループに客演したライヴ盤
★★★★★
77年発表。意外なことにBBAのものを除くとジェフ・ベックにとっては初のライヴ盤。実は自らのライヴからのものではなく、ベックがヤン・ハマーのグループのライヴに客演した時のものである。したがって大半がヤンの曲であり、ヤンのヴォーカルが入った2.や4.なども含まれるが、そこが聴きどころでもあると思う。
1.は導入部でのギターとシンセによるクラクションの掛け合いが楽しい。掴みとしてはなかなか。2.はファンクっぽいヴォーカル入りのナンバー。ヴォーカルも真っ黒で素晴しいが、やはりリードの掛け合いが聴きどころ。汗だくの演奏が目に浮ぶ。3.は『ブロウ・バイ・ブロウ』に収録されていたレゲエ仕立てのビートルズ・ナンバー。トーキング・モジュレーターの音色が懐かしくも新鮮だ。6.も『ブロウ・バイ・ブロウ』からの曲。ベックのギターとヴァイオリンのユニゾンなどゾクゾクくるほどのプレイが満載。本ライヴ盤のハイライトだと思う。7.は『ワイアード』より。この時期のベックの代表曲中の代表曲である。
全体的にはジェフ・ベック・グループ時代の荒々しくもトリッキーなプレイが満載であり、ヤンの素晴しいシンセ・リードとの掛け合いなど聞き応え十分の仕上がり。時にどちらがリードを取っているのか分からなくなるほどの白熱の演奏が聞ける。
完全版が聴きたい!
★★★★☆
内容の素晴らしさは他のレビューワが書かれているとおりです。当時のレコード1枚分の収録なので、あっという間に終わってしまいます。ぜひぜひボーナストラックを追加して再発してほしいです。
超攻撃的なプレイが聴ける、絶頂期の超絶ライブ!
★★★★☆
「ワイアード」リリース後の、ヤン・ハマー一座とのライブ盤。そう、ジェフ絶頂期の貴重な記録だ。最近のジェフは、怒涛のライブ盤リリースラッシュだが、それ以前までは(日本のみ発売のBBAを除けば)、今作が唯一のライブ盤だったんだよね。若かりし頃の、尖りまくった超絶プレイが堪能できる!
緻密さと緊張感に支配され、徹頭徹尾ソリッドでハードだったスタジオ盤と比べると、プレイ自体はやはりおおらかでやや荒っぽい。ただ、若さにまかせて攻撃的なフレーズをビシビシ繰り出す、熱いプレイはやはり凄いね。ハマー一座も、そんなジェフを受け止めるだけの器量と技術を持ち合わせており、高いレベルでスリリングな流れを作り出している。(6)なんて、もうジェフをしても、二度と弾けないんじゃないかと思わせるほどの凄まじさ!
反面、「テクはあるけどセンスがない」ヤン一座なので、ジェフが絡まない(5)や、自作ボーカル曲(2)(4)などはやはり曲の魅力に欠けるし、ヤンが弾く70年代のシンセも、今となっては音色が古臭く、ちょっと興ざめ。(1)(3)(6)(7)だけなら、★10個なんだけどなぁ…。
炸裂
★★★★★
ヤン・ハマー一座のライヴと勘違いしている人はもう一度よく聴いて欲しい。このアルバムから聴こえる爆音はすべてジェフのギターが作り出した音だ。突拍子もないフレーズが矢継ぎ早に繰り出され、アグレッシヴなギターワークが作り出す緊張感みなぎる音楽こそジェフの真髄。このライブにはその真髄が随所に見られる、いや聴ける。そういう意味ではそんなジェフをヤン・ハマーはうまくサポートしたと思う。最近出たロニー・スコッツでのライヴと対比するとよくわかると思うが、若かりし頃の牙を剥いたジェフの攻撃的な音楽がこのライヴでは聴ける。ジェフファンなら必携、いや必聴。