浦沢直樹の作品の中でもトップクラス
★★★★★
とはいえこの作品は賛否両論だと思います。
個人的には浦沢直樹の中で一番好きです。
事件自体は二十世紀少年等と比べるとそれほど大きくはありません。
しかし、その事件の中に見える犯人のカリスマ性や悲しみ、そして冷酷さなどがうまい具合に読者自身で考えることができます。
何回読んでもハラハラさせられて、一気に読んでしまいます。
浦沢直樹が好きな人なら是非買ってみてください。
漫画界に衝撃をもたらした名作です。
★★★★★
浦沢直樹は天才である。
好き嫌いはあるとは思いますが、私にとってこれほどの衝撃を受けた漫画は初めてでした。
ページをめくるたびに驚きの連続でした。
これほど完成された漫画が他にあるだろうか?
映画や小説では表現できない漫画だからこそできるそれも最高峰の表現力に脱帽です。
自分の漫画観もこの作品によって変わったと思います。
この漫画の良さを理解できるかできないかで人を判断していたぐらいです。
もう一度言いますが浦沢直樹は天才です。
この作品を読んでそれを感じてみてください。
星は当然5つ星です。
うんざり
★☆☆☆☆
眉間にしわ寄せた「主人公」のカオも、テンパった時の「脇役」達のカオも、ひっぱるだけでひっぱって、何も解決させられない作風にも。
もう終わってるよ。ゴムの伸びきったお古のパンツだな、この作者。
練りこまれたストーリー
★★★★★
20世紀少年で今何かと話題の浦沢直樹先生による
天才医師Dr.テンマと"ヨハン・リーベルト"により紡がれるストーリーの第一巻です
概要に関しては既に書かれている方がいるので割愛しますが
序盤の30ページ程で医者の世界の政治というものがよく分かります
でも医者の世界メインでは物語は進まないのですけどね
・Dr.テンマ(物語の主人公で天才外科医)
この巻以降の展開を含め、不幸度でいえば某執事漫画の主人公を圧倒します
"いいひと"であり医師としての魅力(こんな先生に診てもらいたい!)は相当なものです
しかしながら、それが災いし銃弾を受けた双子の兄、ヨハンを助け彼の歯車は徐々に狂っていく・・・
・エヴァ(Dr.テンマの婚約者でアイスラー記念病院院長の娘)
選民意識と箱入りお嬢様で野心も持つ典型的な嫌な女として登場
婚約者であってもテンマがスタンドプレーで干されるとすぐに見捨てます
しかし、自分の地位を保障する父がああなってしまった後テンマとヨリを戻そうとするが・・・
意外とここが後々まで引っ張る伏線になっているのも注目です
・ルンゲ(BKAの天才警部)
彼も嫌なやつとして颯爽と登場します
彼に関しては苦手意識を持つ読者は多いのではないかと思います
しかし、彼がいることで物語に一定の緊張感を持たせることとなります
色々とヤキモキさせられますが、そのことがかえってヨハンの力を一層感じることとなるでしょう
・ヨハン&アンナリーベルト
全ての始まりの本巻では意外というかそれほど目立ってはいません
一巻最後の数ページ、そこが"ヨハン"の存在をいやというほど意識させられるスタートではないでしょうか
アンナに関しては、伏線としては大きいものがあるのですが
一巻では薄いですね・・・以降大活躍をするので注目ですが
主だったところを書いてみました
この作品、はっきりいって面白いですし一気に読めます
必ずしも万人にオススメできるとは言い難いですが、文句無く☆5を付けることができます
予定調和を感じる、さいこすりらー(ろごはかっこいいね)
★★★☆☆
おもわせぶりな謎でずずーんとひっぱるマンガです。
結論をいっちゃうとそれほどたいした謎でも、それほど恐ろしい恐怖とも思えない。
作品としては、まあまあよくできていてます。でもなんか、無難な感じ。
な〜んか、予定調和的なんだよねえ、、この人のマンガは。絵も割合無難だし。
大げさな表現で狂気の殺人者を描いてるけど、そんなに衝撃的でもないです。どっかで聞いた事のあるような内容です。
たぶん、われわれの方がこの10数年のオウム事件だとかサカキバラとかの一連のさまざまな狂気とかサイコの現実になれてしまったからじゃないかと思う。
現実の方がはるかに恐ろしいと思うのは私だけですかね?
2009年現在、リーマンショックにはじまる世界金融恐慌で、平凡な私の周りでもありえないようなリストラがはじまっています。びっくりするくらい給料も下がったし、夏のボーナスなんか、10年前の水準になるんじゃないかと思う。当然、税収も下がるだろうから、このままだと年金も健康保険もみんな破たんするかもしれません。そこに追い打ちをかけるように、豚インフルエンザの流行。
こりゃ、現実の方が先にいってると思いませんか?
買うほどのマンガじゃないなあ。一冊、30分も読むのにかからないし、例によって、市立図書館で全巻読みました。もう一回繰り返して読みなおそうとは思いませんね。