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基本講義 債権総論 (ライブラリ法学基本講義)

価格: ¥2,415
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新世社
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一通り細かい部分まで学習した方が読むほうが効果大 ★★★★☆
本文は221頁。これだけで債権総論を語るのは余程技量がないと逆に難しいもの。
見事に1冊に仕上げていらっしゃる印象です。
論理的な説得を心がけた文章が続くので読み易いですが、内容は水準の低いものではありません。
したがって、前提情報として、債権総論について一定以上の知識を持っているほうが好ましいでしょう。
序論で明確に本書の体系を説明してくれています。少ない頁数の本でも、このへんに本書の良識が伺えるところです。
個人的に秀逸だと感じた分野は、「差押えと相殺」と「多数当事者の債権債務関係における求償関係」です。
前者は基点となった判例を時系列上に紹介し、その差異を明確に図示して、記憶の定着に貢献してくれました。
後者は他書では、単に「求償の連鎖を防ぐため」としか説明されないところを具体的な事例に当てはめて連鎖が誰から誰へさらに誰へと繋がる。ゆえにこの煩を回避する規定として意味がある、といった具合に丁寧に説明が施されています。
債務不履行については単なる伝統理論の紹介に留まらず、レメディーアプローチをも意識した言及がなされていて、昨今の債権法改正議論も睨んでの説明が付されている。
学説の説明も主要な点はフォローしていますが、基本的に角先生がどの立場を支持するのかといった踏み込んだ言及はありません。主たる提唱者と文献引用箇所を明示しない今時のスタイルを踏襲してしまったところが個人的には残念です。
伝統理論と近年の問題意識とをバランスよく見渡したい方には格好の教科書のはずです。
シリーズとしての潮見先生の債権各論とのバランスを意識したのは間違いないでしょう。
本書は契約責任論も意識した上での債権総論のテキストになっているためなのか、意識的に筆を留めていると思われ、それがこのページ数になったものと推測します。
やっぱり、ちょっと薄いか。 ★★★☆☆
債権総論の基礎に絞って解説した標準的テキスト。
コンパクト、二色刷りのハードカバーで、図も多く
テキストとして好印象です。この辺はさすが新世社。
体系は、ほぼパンデクテンに沿った伝統的な順序なので、
学習していくうえでの頭の整理に適しています。

しかし、ご覧の通り薄い。そして、薄いからといって
必ずしも易しい本ではないことにも注意が必要です。
コラムも多用しながら学説の対立にも相当程度触れているので、
圧縮されていてかなり難しいところもあります。特に債務不履行・
連帯債務のあたりは、 説明が少なすぎるように思います。
潮見教授の『債権各論』に比べれば見劣りするのは否めません。

他の方の言う、“簡潔の美学”はちょっと無理が…。
やはり、ほどほどがよいと言わざるをえません。
60ページ程度の説明の補充が望ましいと思います。
増補がされれば、潮見各論とともに人気が出るでしょう。

初学者(未収者、学部生)にはオススメ ★★★★☆
全221ページ。債権総論の要点が簡潔にまとまっていて、図が多用されており、初学者が独学で勉強する場合でも十分理解できると思う。
ただ、学部の論述式試験やレポートには、他の本を参考書にする必要があるかも。
択一対策としては十分とは言わないまでも、よく問われる事項はきちんと押さえてある印象。
既に他の基本書で勉強している人はあえて買う必要はないかと。潮見先生のように要件事実を意識していない。あくまで成立要件というかたちで書いてあり、一方が主張立証すべき主要事実、それに対する抗弁、再抗弁という分け方はしていない。

要件事実を意識していない点が残念というので星一つマイナスにしました。