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一瞬の風になれ 第二部 -ヨウイ- (講談社文庫)

価格: ¥580
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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   冬のオフシーズンを経て、高校2年生に進級した新二。冬場のフォーム作りが実を結び、スピードは着実に伸びている。天才肌の連も、合宿所から逃げ出した1年目と違い、徐々にたくましくなってきた。新入部員も加わり、新たな布陣で、地区、県、南関東大会へと続く総体予選に挑むことになる。
   新二や連の専門は、100mや200mのようなショートスプリント。中でも、2人がやりがいを感じているのが4継(400mリレー)だ。部長の守屋を中心に、南関東を目指してバトンワークの練習に取り組む新二たち。部の新記録を打ち立てつつ予選に臨むのだが、そこで思わぬアクシデントが……。

   第2部に当たる本書では、人と人の繋がりに重点が置かれている。新二と連の友情、先輩・後輩の信頼関係、新二と谷口若菜の恋愛模様。第1部で個々の人物を丹念に描き、読者に感情移入をうながしているだけに、皆の気持ちが1つになっていく姿は強く胸を打つ。
   特に、一人ひとりがバトンをつなげていく4継の描き方が素晴らしい。自分勝手と思えるほどマイペースな連が見せる、4継への、仲間で闘うことへの執着、意気込み。連のまっすぐな言葉に新二たちがはっとする時、その言葉は読み手の心にもストレートに届くのだ。
   本書は、起承転結でいうところの、承句と転句。さまざまな事件、障害、葛藤を経て、スピードに乗った物語は、第3部のフィナーレへとなだれ込む。(小尾慶一)
さわやか青春物語 ★★★★★
あさのあつこ著作の「バッテリー」や松崎洋著作「走れ!T校バスケット部」のような青春スポーツさわやか物語が好きな人にはうってつけの作品です。個人的には前述の2作品よりも物語自体に深みがあります。
読み始めると物語にのめり込んでいく感じで、私は一気に全3部を読破してしまいました。(全3部作です)
一気に読みたくなる作品。 ★★★★★
3部作品の第2部というと、1部と2部のつなぎというか、
終盤を盛り上げるための、2部単品では面白くないというものも少なくないが、
この本は違います。
主人公たちが陸上にのめり込み、部長になり、この2部だけでも十分に面白いストーリー。
一気に読めちゃいます。
リレーと短距離 ★★★★★
リレーという団体競技
短距離走という個人競技
この2種を織り交ぜて描く
相乗効果によりおもしろさが、累積的に増している

試合事態は距離が短いので直ぐに終わってしまう。
しかし、試合前後の心理状態、試合会場のあわただしさ(次々とレースがある)が丹念に描かれる。
会場の空気がリアルに伝わってくる。

会場に両親が観戦にくるシーンがある
主人公の母は最初、サッカーをやっているお兄ちゃんLOVE
(途中からは、主人公の陸上にもLOVEになる)
そういえば、ひぐちアサ著「大きく振りかぶって」の阿部君の母は弟LOVEだったなー
チーム! ★★★★★
 春高陸上部二年目の新二が、心身の感受性を全開にしながら、
走ること、チームでバトンをつなぐたとえようのない快感、苦しさとよろこびと尊さが
伝わってくる。
 どうしようもなく、まっすぐに、
自分も同じチームで走っているような感覚が胸にひろがり、
勇気をもらう、彼らが走る度に、何度でも。

 秀逸なのが、やはり部長の守屋さんの、連や部に対する思いだ。
 スプリンターとして、連よりも劣る守屋さんの、ひたむきな決断だ。

 「どんな日のどんな練習もおざなりにしない。
  どんな試合でもきちんと走る。
  毎日、ベスト更新だ。
  練習も試合も。気持ちだけはな。
  そうすれば、俺も選手として伸びるし、皆もついてきてくれるだろう。
  気まぐれな天才、一ノ瀬連でもだ」

 真摯な思いを持って、グラウンドで毎日実践してきた守屋さんの背中が、
新二や部員たちを安心して走らせてきたのだ。
 連の圧倒的な風のような走りは、
一緒に走る者にとっては、絶大な信頼と魅力を感じるのだろうけれど、
その連が、おそらく初めて他者に対して「信頼」することを、
守屋さんからもらったんじゃないか。
 このチームで、このメンバーで走れることの尊さを、
痛いほどに感じるのだ。
 この時に感じた新二の思いが、
やがて3巻の県大会の四継、マイルリレーの感動につながっていく。

 顧問のみっちゃんの高校時代のエピソード、その痛み、
この春高のグラウンドで、リレーのバトンをつなごうとしていたみっちゃんや、
守屋さん、新二、連、根岸くん、かけがえのない場所で、
いまも誰かが毎日全力で夢に向かって走ってつながっていることに、
胸がひらくおもいだ。

 兄の事故からもう一度新二を走らせたのは、
チームメイトの懸命に走る姿だ。
 そして、連が新二に向かって云う言葉、
「速く走れるって、なんか気持ちいいのね。
 最高に気持ちよくない?」

「最高だ」
 新二の答えに、うなずくしかないよね。
 



 

 
あぁ,部活!! ★★★★★
陸部二年目。先輩の引退を控え,ある日新二は守屋先輩に呼び出され部長の座を引き継ぐことに。
新入生後輩の面倒を見つつ,さらなる100mの10秒台に挑戦します。
“連に追いつきたい”ただそれだけを目指して。
みっちゃんこと陸部顧問の先生に相談して練習メニューを組み立て,自分の特性を活かした筋肉体質を強化し,自主トレを地道に黙々と
続けたり,結構努力家な面を見せてくれます。
陸上の筋肉強化法や練習法がリアルで身近に感じられ,なんだか一緒にトレーニングしている気分になります。
谷口若菜ちゃんともなんとなくいい雰囲気。この二人の会話がなんかいい。
ぎこちなく,くすぐったいような
思わず笑みをもらしながら読んでしまいます。
うぅっ,甘酸っぱいぞぉ〜!

後半,健ちゃんに大変なことがっ!
ますます展開が見逃せない二作目!