自分の知らない世界を知りました
★★★★☆
この本に対する評価はレビューを見る限り賛否両論になっていますが、自分は読んでいておもしろかったです。
グーグルやディズニーなど普段慣れ親しんだサービスを生んだ歴史、ビジネスモデルをこれまで知らなかったのでそれを知ることができたのはすごくいい機会でした。
企業経営におけるCFOの存在意義や何をしたか、具体的なケースも読むことができたので実際の仕事としてどういう役割を担っていたのかということも分りました。
ただ、ソースがインターネットや書籍と自分で調べれば分かる範囲の中での引用が多かったので4つとしました。
会社情報や沿革をネットで見る機会がこの本を読み増えました。
CFOって地味だと思ってましたが・・・
★★★☆☆
タイトルがいいですね「経営参謀」
なんか、大前健一氏の「企業参謀」とダブってタイトル買いです。
大前氏は日頃、これからのビジネスにおけるKEYとして英語、財務、ITと話されています。
本書では、その財務の頂点であるCFOに的を絞った読み物。
読み物と紹介するのは、もっぱら財務のテクニカル的な部分よりも、
みんなが知ってる企業のCFO紹介がメインだからです。
エクセレント・カンパニーに名CFOあり。というさらっと読める本で★3つです。
登場企業 グーグル、ソフトバンク、ディズニー、日産
別格として エンロン
表面的な事実の羅列
★★☆☆☆
日経か何かの広告で知って購入してみました。
世界でも有数の企業の事例が掲載されていたのですが、
他文献からの引用が多く、著者の意見や論理がうすく、2次情報の羅列といった印象を受けました。
実際のCFOへのインタビューや日本の事例など、もっと深堀して欲しかったです。
平易なコトバで経営参謀(CFO)の世界を紹介してくれており、多くのビジネスパーソンに読んでほしい
★★★★☆
なかなか面白い本です。
著者の山田有人氏は、大原大学院大学の教授であり、吉本興業の監査役も務める公認会計士。以前は民間企業のCFOも務め、企業2社を上場させた経験もあります。
「この本は、一人でも多くの若者に、経営参謀、すなわちCFOという職業に興味を持ってもらい、最も重要なスキルとなる簿記や会計を勉強してもらうことを目的に書かれている」(P130)
とあるように、第1編では世界の経営参謀(CFO)の事例を紹介し、第2編でCFOとはどんな職業か(経理部長や財務部長とどう違うのか)について説明がなされている。第3編は、少し話が反れるが、会社は誰のものか論や、企業価値論を実にコンパクトにまとめてくれており、第4編の本書の結論へとつながる。
平易なコトバでCFOの世界を紹介してくれており、むしろ会計初心者の方や、CFOって何している人か分からないというような人にこそおすすめしたい一冊です!
■目次
第1編 世界で活躍する経営参謀
第1章 グーグルの上場を支えた立役者
第2章 ソフトバンクの躍進を支えたM&Aの仕掛人
第3章 ディズニーのアイドルCFO
第4章 日産のV字回復を成し遂げたもう一人の外国人
第5章 エンロン事件を起こしたCFO
第6章 敵対的買収を仕切るミタル社の若き参謀)
第2編 「会計学のススメ」とCFOという職業
第7章 会計の学習ほど効率のいい投資はない
第8章 CFOとは専門的知識を持った経営者である
第3編 会社は誰のものか?
第9章 敵対的買収の事例から言えること
第10章 企業価値とは何か?
第4編 既存システムの限界と新しい時代のCFO
第11章 企業のパラダイムシフト
第12章 なぜ不正会計は無くならないのか?
第13章 新しい時代のCFOに求められる資質
見掛け倒し
★★☆☆☆
レビューでの評価が高かったので購入しましたが、正直言ってお粗末な内容でがっかりしました。
経営参謀としてのCFOを語ろうとするあまり、著者の専門外と思われる内容に言及せざるを得ず、素人の付け焼刃的記述が散見されます。(例えば日産の事例の中で挙げられている日本企業の組織形態の特徴論などは・・・)
著者の思いの強さは伝わりますが、中身が伴っていません。山根節さんの著書など他の良書を当たられるのが吉かと思います。