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若者の労働と生活世界―彼らはどんな現実を生きているか

価格: ¥2,520
カテゴリ: 単行本
ブランド: 大月書店
Amazon.co.jpで確認
若者の置かれた状況を、正確に理解しようと努めた本 ★★★★★
この本の長所
1.いろいろな状況に置かれている若者がわかるところ(個人的には、特に6〜8章)。
2.構造的問題(就職問題)、日常性(援助交際)、若者に自己責任を押し付けている旨の指摘、など、まともな論考がなされている論文が多いところ(安易な「今の若者は」論になっていない)。
この本の短所
1.内容は難しい。レポートをして、感じたことを書いているわけではない。外国人の文献などを引用している。よって、これらの本を読むことも必要か。
2.それぞれの論者によって、レヴェルが異なる(たとえば、6章のような書き方は、ストリートダンスやフリーターを貶めるもので、良くない)。
結論―長所は星5つ、短所は星を引くほどではないので(2も、6章ぐらいで、全体をマイナスに評価するほどのことではない)、星5つ
テーマは良いが ★★☆☆☆
個々のテーマは興味深いものの、すべてを貫く柱が見あたらず、編集方針に疑問が残る。また、論文集とはいうものの調査手法はとうてい科学的とはいえず、論文と呼べるものはない。なぜなら、ほとんどの論文が1人から3人程度へのインタビューが元になっているからである。これでは、そういうケースもあるねで終わってしまう。今後の研究課題集といったところだろう。残念な本である。
社会学の影響、意義を考えると ★★★★☆
遅ればせながら手に取りました。
論文集です。
若い学者の方々が執筆しています。
賛同する内容もあれば、読み飛ばした論文もありました。
4、6章などは視点がよいと思います。

今週、会社で講演会がありました。
過労死、過重労働とか、社員のマネジメントについての講演です。
講師は弁護士で、
労働問題専門。(もちろんすべて企業側)
体制の権化と言ってもいでしょう。
ただ彼は講演の中で、玄田先生を引用されていました。
それもポジティブな文脈で。
係争とか、総額人件費とかに明け暮れている実務の世界の人たちにも、
ちゃんと社会学は影響を持っています。
(ちなみに聞き手の部長たちは誰一人知らなかったけど)

社会学は、
今後、どんどん影響が大きくなると思うし、
積極的な発信が求められているように感じます。

社会学者には、世の中の構造を解きほぐして、
我々に提示してほしいと願います。
そういう点で、本作の意義は大きいはずです。
出来の良し/悪しがはっきりしすぎ ★★★☆☆
編著本にありがちな玉石混交本。同一の編著本にすることで明らかに成功していない本だと思う。△をつけた章は同一執筆者の他に書いた論文を読むことで、全体像が見えてくれば、◎になる可能性は大きい。面白い素材だと思うし、若い院生だし、発展可能性に期待したいところ。ちなみに、編者の書いている序章1・2節の高度成長期の歴史認識は大きな誤謬もいいところ。高度経済成長期に仕事・教育・家族がうまくリンクしていたのは都市在住の一部のミドルクラスだけ。山田昌弘も同じことを言っているが、社会学者の歴史認識の危うさを感じる。

◎ 1章・9章
○ 3章・4章・5章・6章・7章
△ 序章・2章・8章
客観的な立場 ★★★★☆
特定の主義主張に凝り固まることなく、客観的な立場から若年の労働問題が論じられていて好感が持てる。若い人たちが働きやすい環境をつくっていかなけば、日本は世界から取り残されてしまうだろう。