愛は地球を救う?
★★★★☆
強力な新キャラ登場。蕾見の登場によって、バベル側にも兵部と同じレベルで物事を考える人間が初めて登場した。…局長じゃちょっと役者不足だしね。
破滅的な未来を回避するために、皆本では絶対に無理なアプローチから挑む蕾見。若干、趣味が混じっていることは否めないけれど。
今回、クイーンのクイーンたる側面が薫に現れたけれど、その根本にあるのは皆本の教えであることもはっきりしてしまった。皆本の理想と社会の現実のギャップが将来の破滅を生んでしまうのかと思うと、色々複雑な気分だなあ。
最強の味方?セクハラ上司ふ〜じこちゃん登場!
★★★★★
収録内容
・1st sense パンドラの使者(4)
3分身してチルドレンと戦う澪だったが・・・
ポイントはコマツPC120〈笑)、そして賢木の究極奥義!
・2nd sense パンドラの使者(5)
暴走する分身1号そして澪とチルドレンの戦いに決着が・・・
ポイントは皆本の告白?
・3rd sense 荒野のエスパー(1)
使用済みネオクリア燃料を盗んだ兵部、テロリストに爆弾にして渡した兵部だったが・・・
ポイントは花売り娘、彼女は・・・
・4th sense 荒野のエスパー(2)
武装ゲリラアーレ・ルギアを襲う兵部、その目的は・・・
ポイントは皆本へ送られた宅配便・・・
・5th sense 浅き夢見し(1)
バベル研究所の謎の建物、そこに眠っていたのは・・・
ポイントは不二子のあさごはん、餌食になったのは・・・
・6th sense 浅き夢見し(2)
バベル影の首領目覚める、唇を奪われるチルドレン達・・・
ポイントは時の流れ・・・
・7th sense 浅き夢見し(3)
ザ・チルドレンの担当を外される皆本、監視の中チルドレンからの・・・
ポイントは新たなるチルドレン担当者・・・
・8th sense 浅き夢見し(4)
危機に陥るチルドレン?そんな彼女達の元へ皆本が・・・
ポイントはチルドレンとトマトジュース
・9th sense いつか王子様が(1)
真実を知り怒る皆本、遂に辞職?
ポイントは不二子のキス、しかし不二子の年齢って・・・
・10th sense いつか王子様が(2)
不二子に連れられ、皆本は南の島で修行?を・・・
ポイントは縛られる皆本、しかし何故ベルトが・・・
・おまけ 不二子ちゃんのキス講座
不二子からチルドレンへの大人への第一歩のお勉強?
今巻も表紙裏の四コマは最高ですね。確かにあれは驚くでしょう。
遂にパンドラ兵部に対するバベル首領登場ですね、イメージ的にはGS美神における対アスタロス隊長美神ママ登場って感じですね。
次々に新キャラが登場しますが、物語は決して薄くなりません
★★★★★
裏側までしっかりと練られた世界観、バラエティ豊富なキャラクター設定、少年コミックの王道を往くが如き熱いストーリー展開、独自の設定を充分に活かしたアクションシーン、そこに作者・椎名高志氏らしいセンスが炸裂したギャグ・エロ・パロディと言ったお笑い要素をふんだんに詰め込んだ、非常に内容の濃いエスパーバトルアクション&ギャグコメディな作品。シリーズ第6巻です。
前巻で皆本が属する"超能力支援研究所・バベル"に対抗する組織として、兵部を中心とした"エスパー解放のための革命組織・パンドラ"の姿が描かれ、皆本と兵部の対立図式が明確化された訳ですが、それを受ける形で、今巻ではこの両組織の実態を、それぞれの組織の中心人物を通した形で描いていますね。前半はパンドラサイド、後半はバベルサイドとなっています。
パンドラサイドでは、兵部京介のキャラクターが浮き彫りとなります。少々のヌルさを描きつつも、ハードな部分もしっかり描写されており、彼のキャラクターに深みを与えていますね。また薫に、物語の根幹に関わりそうな性格付けが付加されている点にも要注目。
一方後半のバベルサイドでは、パンドラの兵部に相当する新キャラが登場し、皆本とチルドレンの関係に大きな波紋が起こされます。既に明示されたカタストロフを回避する為、新キャラ・蕾見が採った方策に色々な意味で興味をそそられます。
次々に新キャラを登場させて読者の興味を引き続けようとする、少年コミックでよく見られる手法が採られていますが、それぞれの新キャラが目先の奇抜さのみを目的としたキャラではなく、しっかりと必然性を持ったキャラとして描かれていますので、今の所全体の濃度が薄まる気配はありません。新キャラを増やしつつも、メインキャラを裏に押しやることなく、ナオミやヤマダコレミツといった"いい味"のキャラもしっかり活かされている点等"キャラ配置の妙"が楽しめる作品ですね。