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マンガ 日本の歴史〈14〉平氏政権と後白河院政 (中公文庫)

価格: ¥550
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論社
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石ノ森氏がんばる ★★★★☆
 天皇家、摂関家、武家それぞれが家中で争っている。親兄弟で相克している。
 保元の乱・平治の乱で、院政のねじれ、藤原摂関家の剥落、武家の台頭が顕著になってきたのだ。

 本書でもって石ノ森氏が描くのは、ときめく源氏ではなく、政治的にうまく渡り歩く、平清盛のことを中心にすえていると感じた。それはそうだろう。絶頂期を向かえ官位はそれほどでなくとも、皇族や藤原家のもと繁栄していた源氏。

 同じ臣籍降下した平氏としては、長く忍従の期間が続いたことだろう。清盛の父の代あたりから、藤原家の荘園管理を任され始め、実験を握った清盛はその藤原家の権益を基盤に、飛躍的な力を得るのだった。