インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

若者はなぜ正社員になれないのか (ちくま新書)

価格: ¥735
カテゴリ: 新書
ブランド: 筑摩書房
Amazon.co.jpで確認
タイトル変えるべき ★★☆☆☆
僕はこの著者のことを知らずにタイトルにひかれて読んだので最初は面白く読めました。ですが最後まで読んで思ったのはこの著者は明らかに就職活動や普通の企業で働く人を見下している。最後の最後にやっと内定をもらった会社を辞退して本編最後で
‘僕はふたたび無職の26歳に戻った’という言葉でしめられています。

著者が就職活動で苦労した一人であることはたしかでしょうが結局、なぜ若者が正社員になれないのかという自分なりの結論も一切出されていないし、自分はサラリーマンとは違う世界に行けたので彼の中で就職活動はただいい思い出として終わってしまってるのではないでしょうか。見ようによってはちょっと就職活動を見下してるようにも見えます。サラリーマンと違う世界に行った人が就職活動を語るというのはどうなのでしょうか。これを読む人には同じように就職できない若い人も多くいると思いますがその人たちがこれを読んで何か得るものがあるのか疑問です。
『僕はなぜ正社員にならないのか』と呼ぶべき本 ★★★☆☆
非正規労働とワーキングプアの問題を社会学的に分析した本かと思って読み始めたら、大学院を卒業して2年間フリーターをしていた著者が就職活動をするという、小説仕立ての体験記だった。


2年間の無職生活に疲れた著者は、就職活動をしてみようと思い立って、まずは大企業の面接を受ける。最初は書類選考で落とされることが度重なるが、失敗から学んで、次第に筆記試験、1次面接、2時面接と進んでいけるようになる。

しかし、大企業の壁は厚く、最終的な採用には至らない。そのうち、大企業では仕事が細分化しすぎているため「個人レベルでの確かな達成感」が得られないということに気づいて、中小企業へと就職活動のアプローチ先を変える。

大企業へのアクセスがネットから入るのに対して、中小企業の採用情報はハローワークからというのが著者の流儀のようだ。

しかし、中企業では「大学を出て、2年間も」「フラフラしていた」僕は「懸命に生きているようには見えない人間」なので、面接で必ず不採用になってしまう。

ところが、小企業(通常の言葉では「零細企業だ」)では著者は簡単に採用を打診される。しかし、著者は小企業への就職を自分から辞退してしまうのだ。「こちらは企業に就職したいのであって、己の腕一本で稼ごうと考えているわけではない」というのがその理由だ。

物語として構成されているので、結末は書かない。

結局、著者は企業に何を求めていたのか。おそらく著者が望んでいたのは自分自身の変化なのだろう。少女が白馬の王子様を待つように、自分を変えてくれる「何か」を企業に仮託して「定職」を求めたのだ。そして、「フラフラしていた」僕が、「ウチで何をやりたいの?」と問われ続けることで、何ほどかの変化の扉を開いたか、あるいは「変わらなくてもいい」という窓を開いたのではないだろうか。

私は本書末尾にあるいささか諧謔的な「役に立たない面接技法」を読んで、就職活動のノウハウより、むしろ著者の「2年間」のほうに思いをはせた。『若者はなぜ正社員になれないのか』ではなく『僕はなぜ正社員にならないのか』と呼ぶべき本。

案外皆さん厳しいのね ★★★★☆
「久しぶりにおもしろい読み物を読めたな」と私は読後素直に喜んだのだけれど
それほど評価の高くないことに正直驚いた。
ここまで楽しませてくれるレベルの文章には正直なかなか出会えないと思うのだが
読む人によってここまで評価の別れるものなのかと思った。

そんな自分も、筆者があまりにも華麗な経歴のわりに自分をことさら「大した人間ではない」
と言って憚らないあたりと、確かに異議を唱えたくなる締めくくられ方をしているのには苦笑したので☆4つ。

タイトルについて指摘している方もおられるが、そこが評価の分かれ目なのかもしれない。
私には“このタイトルであの内容”だったことが、逆に評価を高める結果になったような気もしなくはない。
ブログで十分 ★★☆☆☆

他の人が既におっしゃってるので細かいことは書きませんが、
とにかく私が読んでみて納得できないのは、『なぜこれが本になるのか??』ということ。
ハッキリ言ってブログレベルの内容です。

読みやすい文章なので、ブログなら面白く立派な読み物ととなったことでしょうし、
ケータイ小説の類いから出版された書籍ならまだ納得できます。
著者は版元さんにコネクションでもあるのか?とすら考えてしまうような、
極めて個人的な、超お気楽就活日記 と言わざるを得ないような気がします。
それはラストの選択により、よりそうなっているように感じました…。
内容があまりにも中途半端 ★★☆☆☆
もっとも序章で「自分自身の行動を淡々と報告したものが本書であり、
あわよくばそのような問いをめぐって読者が思考するための素材となれば
と望んでいる」と述べているように、本書は著者の就職活動日記であり、
それ以上でもそれ以下でもない。

大学を卒業し、その後2年間定職に付かずダラダラ過ごしたという著者。
2年間定職に付かず何するでもなくダラダラ過ごしたという就職活動においての
ハンデを背負った者としての視点から社会の問題に言及するわけでもなければ
企業の採用へ問題を投げかけるでもない。
世にいる自分と同じような者の心の叫びを代弁し、共感させるでもない。

内容があまりにも中途半端で、読後の消化不良感は否めない。

また、このタイトルもいかがなものだろうか。
タイトルから期待し内容は懸け離れたものであったのが残念。