ここ数年、新卒学生の採用現場で導入する企業が増えている「コンピテンシー面接」への対策本。「そもそも使える人材って何?」という発想から生まれたこの面接手法が、実際の現場でどのように使われているのか、現場取材に基づいて分かりやすい語り口で丁寧に書かれている。一方「これまでの面接」として、今でも多くの企業が行っている旧来型面接への対応策にも詳しく言及していて、無責任に最新情報ばかりを説明する就職関連本とは一線を画していることに好感が持てる。
「就職して幸せになろう」云々といったエセ宗教的なところがないのもよい。
※コンピテンシー面接という言葉は難しいイメージがあるので、簡単に表せる言い方があるともっと普及するとは思う。