数あるアルバム（当時、CDなんてありませんでしたから）の中で、一番好きなアルバムかもしれません。今や、LPでは聴けなくなってしまいましたが、このCD選書で聴いています。
全ての曲が、心に染みる…そんな曲ばかりだと思います。
よく繰り返し聴いていました。
当時が思い出され、昔がとても懐かしいです。

NSPを知らない方にもぜひ聴いてほしいアルバムの一枚です。

ソー・ロング～風の旋律までがＬＰでのＡ面になるのですが、比較的できはいいと思います。
晩夏から初秋にかけての物淋しさがＡ面に散らばっています。
最後のリフレインは満たされない心の空虚がぽつんと取り残される感じですね。
この物淋しい路線は次作「彩雲」で炸裂します。こちらもお勧めです。
Ｂ面はなんだろう？あまりよくわかりません　ごめんなさい

個人的には最も好きな作品。特にレコードでは５曲目でA面が終わるので、じっくりと余韻に浸ることが出来る。
青春時代にしか味わう事の出来ないせつなさや哀しさは、ずるくなってしまいがちな自分を引き戻してくれる大事な宝物だ。そして、その時々の思い出にリンクするのは決まってNSP。
愛や青春を茶化し、世の中を短調か長調でしか批評出来ない大人にならなかったのはNSPのおかげです。

1曲目から5曲目までの音の流れが大好きです。「SO LONG」では低く単調に、2曲目は急になつかしく、「面影橋」はドラマチックに、そして「風の旋律」は、音の中に入り込んでしまうような曲です。細かい音作りにも注目です。

他の曲も聞いていて、ジーンと、来ますが、若き頃面影橋を聞いてどこにあるのだろう？行ってみたいな～と、感じました。
ルールも友達も約束もみんな捨てて、君をこのまま抱いていたい面影橋で
失恋してもそんな気持ちでこの詩を聞いていました。
他の曲もどこか暗いようでも、心に残る感じです。