波乱万丈の第二巻!
★★★★★
須磨に蟄居したり、暴風雨に襲われたり、明石の入道の娘に恋焦がれ、アレをしたり、ナニをしたり、藤壺との不義の子が冷泉帝として即位したりして、光源氏クンはいろいろと忙しいが、女性関係だけは、相変わらずの筋金入りのまめさで達者さは変わらない。
第二巻は、なかなかに起承転結の効いた面白い巻で、小説としての面白さに満ち満ち溢れている。
大塚センセの「ひかりナビ」もますます絶好調で、第一巻に次いでこの古典の面白さ、エロさ加減を充分に引き出しています。「澪標」の上品な下ネタの解説、「月が出入りし・・・・」云々の解説、「月」が何を意味し、何が出入するのやら、「薄雲」の「"露"のおりた庭・・・・・」って一体ナニ?