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源氏物語〈第1巻〉桐壺~賢木 (ちくま文庫)

価格: ¥1,260
カテゴリ: 文庫
ブランド: 筑摩書房
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ひかりナビはためになるが・・・ ★★☆☆☆
小説は原文で読むに限るが、この作品を原文で読める人は少ない。それで、翻訳という操作が必要なわけだが、
どうしても、散文の才能のあるなしが出てしまうとはず。
大塚先生の古典に対する豊富な知識は認める。が、予備校の先生ぽい訳になるのはしょうがないのかな。
古文大嫌い そんな男子高校生諸君へ ★★★☆☆
 やっと、出たという感のある普通の現代人向け源氏物語現代訳。本書を手に取るまで、あこがれと否定的評価が入り交じった気持ちで、源氏物語に接していました。
1)源氏物語に対する海外からの評価の高さ、例えばプルーストの「失われた時を求めて」に比肩する作品(長さでなく内容)という評価に対するコンプレックス。
2)王朝貴族の性愛物語が、どうして一流の文学作品としての評価を得るのか。例えば、中村真一郎の「色好みの構造」における、光源氏の行動に対する評価。ノーベル物理学賞を受賞された湯川博士も「本の中の世界」では源氏物語に対する肯定的評価をされている。
3)そして、謙譲、尊敬語の文法解析以外、何も残らない高校古文の痩せこけた「源氏物語」
 1)〜3)は本書でほぼ氷解しました。
 内容は本書を読んでいただくとして、個人的な感想。大塚さんの解説は源氏物語に流れる「エロ」という点を全面に押し出しておられます。ただし「エロ・グロ」の「エロ」が象徴としての「エロス」、そして象徴主義的な表現(物語に挿入される短歌を含む)、夢が象徴する人間の深層心理へと繋がっていることを自然と納得させてくれるすぐれた解説です(手取り足取りとはいきませんが、我々のレベルまで降りてきて理解のヒントを出してくれる「ひかりナビ」はありがたい)。
 ないものねだりですが、高校生の時に本書が出ていれば、伊勢物語等にも触手をのばし、古典を乱読出来たのにと地団駄を踏んでしまいました。今の高校生諸君は幸せですね。本書は古文なんか、まして、源氏物語とは関係ないけれど、女の子には興味津々の日々を送る男子高校生諸君に是非読んでいただきたいです。
 ここまで誉めると、高い評価をつけるべきですが、類書(谷崎源氏や円地源氏等)と読み比べたことがないので、評価は普通とさせていただきます。高校生諸君(浪人生含む)の評価が是非聞きたいですね。
千年紀ベストワン ★★★★★
 二十年来、待ち望んだ本といえる。
 原文に忠実で、エピソードを過不足なく知ることができ、しかも詳細な鑑賞の手引き(ひかりナビ)のおかげで、飽きずに通読できる。
 いくら現代文に置き換えたとしても、現代小説のように、ただ読んで理解するというわけにはいかない。やはり、いい先生が必要だ。
 大塚氏によれば、「入る」とか「露」には、ほとんどの場合、表面とは別の意味があるそうで、懸言葉に非常に敏感な当時の言語感覚からも、推測の正しさが実感される。そう思って読むと、面白さが倍増する。
 源氏物語千年紀(これを考えた人もえらいと思うが)のベストワンだ。
面白い! ★★★★☆
自分は古文は大して好きでもなく、知人に薦められたので興味本位で読みましたが、全然難しくなくさらっと読めます。
本文を読んでも理解できないところは、随所で登場する「ひかりナビ」がしっかりと補完してくれます。

そして何より、大塚訳は斬新です。
古文の教授が訳すような凝り固まった訳ではなく、現代向けで読みやすい訳です。
(「凝り固まった訳は良くない」という意味ではありません。)

「こんな訳は下品だ!」なんて声も聞こえてきそうですが、源氏物語へのひとつのアプローチとしては全然有りだと思います。
読みやすい!…けど ★★★☆☆
『源氏』の現代語訳はいくつか読んできましたが、やはり大塚版は一味も二味も違います。冒頭から「プライド」なんてカタカナが出てきて新鮮です。でも「超ラッキー」「セックスする」「イケメン」「エロい」なんて語が出てくるのはどうなんでしょうね。確かに今のことばに直すとそういう意味なんだろうし、そこがイイという人もいるかもしれませんが、やはり『源氏』の世界にはなじまないような気がします。あと、10年、20年後に再読したときに陳腐に感じてしまうかも。
それでも、訳文の合間にはさまれる「ひかりナビ」は読み応えがあります。刊行ペースがゆっくりなので、最終巻の発売は来年の夏になりそうですが、じっくり楽しみに読みたいと思います。