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瞳をとじれば (ライムブックス ジ1-2)

価格: ¥860
カテゴリ: 文庫
ブランド: 原書房
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Much Ado About You ★★★★☆
19世紀初頭、スコットランド貧乏貴族の娘テスは、両親の死後後見人の元で保護を受けつつも、長女としての義務を目の前に突きつけられた。
良い結婚相手を見つければ、他の3姉妹達にも良縁を見つけてあげることが出来る。
あるひ後見人の友人の1人である上流貴族伯爵との結婚が決まり、式の当日なんと、花婿が逃げ出したのだ。
途方にくれるテスに花婿の責任を果たすとある人物が名乗りを上げた。
彼はルーシャス、英国1の資産家で事業家、悪名高い放蕩者と噂される男。
ルーシャスにある種の感情を抱いていテスは、不思議な感情を持ちつつルーシャスと結婚することになる。

設定は面白いです。
しかし話の前半は登場人物の紹介というところでしょうか。
肝心の2人より周りの人物の方が目立っていた気がします。
金と愛どちらが大事?
貧乏を経験してきた美しき姉妹達は、そのことを盛んに話し合います。
露骨な印象がありましたが、生き生きしていて姉妹達の会話は面白かったですね。
しかしヒーローとヒロインの会話が少ない、ハッピーエンドの盛り上がりもかけていた気がします。
抑揚が低いので、少しペースがダウンしてしまいました。
気になるのが、逃げた花婿、さて何処へ?
ちょっと中途半端な内容に消化不良。 ★★★☆☆
シリーズ二作目「見つめあうたび」の後に翻訳し、
出版されたシリーズ一作目・・・ということで、
二作目では既に結婚していた、長女テスの馴れ初めが気になって手にとりました。
ですが、読んでみてちょっとがっかり。

4姉妹のことを、最初にしっかりと印象づけようとしたからか、
他3人のしゃべりと登場が多すぎて、
肝心のテスのことが余り掘り下げられず、
ラストもこれで終わるの?・・・と、ちょっと中途半端な気がしました。

結婚後のことをもっと書いてくれたら満足できたように思います。
残念。

美しく、たくましい四姉妹 ★★★★★
常識的で聡明な長女、美人だけどお金に目がない次女、恋に恋する三女、父親思いの毒舌家四女。
スコットランドの田舎で馬狂いの父親に育てられた姉妹たちは、世間知らずの貴族令嬢ではなく、みんなたくましいです‥。
姉妹たちの書き分けはうまくできていて、まるで現代の姉妹を彷彿とさせるようなリアリティでした。
特に同じ時に結婚した長女と三女の関係は、喜んだり、嫉妬したり、非難しつつも心配したり、「わかる! わかる!」とすごく共感しました。
キレイごとばかりではありませんが、それが本当の姉妹の姿だと思います。

脇役の面々も個性派ぞろいで、欠点も含めて、生身の人間のリアルさがありました。
みんな憎めないキャラで、私は好きです。
次は三女イモジェンが幸せになる姿がぜひ見たいです。
周囲が目立って少々主役が薄いです ★★★☆☆
ヒロインは貧乏貴族の娘で四姉妹の長女。
両親の死後、後見人の公爵の元に世話になっている四姉妹は末の妹を除けば皆、結婚適齢期を過ぎているので結婚の話題で持ちきりです。
特に長女であるヒロインは妹達のためを思うと早々に結婚しなければいけない状況。
そこに運良く公爵の親友二人が彼女に求婚してきます。
ヒロインは二人のうちの片方と婚約までこぎつけるのですが、なんと式当日になって花婿がいなくなってしまいます。
思いもよらなかったスキャンダルに責任を取るべく立ち上がったのがもう一人の求婚者であるヒーロー。彼はもう一度求婚し、二人はそのまま結婚するのですが・・・。

状況を考えると前途多難な二人という感じですが、意外にも主役二人に大きな問題はなく、どちらかというと周囲の人間が問題を起こして話が展開していく巻き込まれ型のお話。
そのため主役二人があまり目立っていなくて、そのぶんロマンスも押さえ気味に・・・、結果的にラブラブになるのですが、それまでの過程が物足りない印象を感じます。
シリーズ第二作目で先に翻訳されている「見つめあうたび」が面白かっただけに少し残念でした。
次に発売されるであろう第三作目に期待したいと思います。