エセックス姉妹シリーズの完結
★★★★☆
エセックス姉妹シリーズ最後を飾るのは、四女のジョージー。
お相手は今までのシリーズで何度か出てきた放蕩者のメイン伯爵です。
エセックス姉妹の後見人レイフの友人でもある彼は、ジョージーのことを妹のようにしか思ってません。もちろんジョージーもメインを男性として意識した事はありませんでした。
そんな二人が急接近するきっかけとなったのは、ジョージーがある男性から変なあだ名をつけられ、社交界の壁の花となってしまった事。言い寄ってくる男性もなく、このまま結婚も出来ないのかと思い悩む彼女をメインが優しく慰めているうちに、彼女は恋心を抱くように。
しかし、彼は現在婚約中でその婚約者にべた惚れ状態。どうにも出来ない状況に陥っているジョージーですが、事態は思わぬ方向に発展していきます。
ヒロインはジョージーですが、実はもう一人、別の恋愛を繰り広げているヒロインがいます。脇役の恋愛ではありますが、かなりのページ数を使っているので、全体としては二人ヒロインがいる感じです。
「ジョージーの恋愛が内容薄い」と感じるか、「脇役の恋愛もあって楽しい」と感じるかは、このもう一人のヒロインの恋愛が楽しめるかで評価が分かれると思います。ちなみにもうひとつの恋愛は年下男性との恋愛です。けっこう情熱的でした。
個人的には次女アナベルの「見つめあうたび」が一番お気に入りですが、シリーズ完結編らしい大団円なラストがある今作はやはり必読の価値有だと思います。シリーズ購入者の方はぜひ!