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見つめあうたび (ライムブックス)

価格: ¥950
カテゴリ: 文庫
ブランド: 原書房
Amazon.co.jpで確認
思い込みの激しい2人。 ★★★★★
ヒロインアナベルは過去の貧乏生活から結婚は資産のみという打算的な考えの持ち主。美貌を駆使して社交界で夫を探していた。ヒーローユアンはスコットランドの伯爵で花嫁を求めてロンドンを訪れていた。ユアンはアナベルを一目見てプロポーズするがアナベルは一見地味なユアンの服装を見て拒否する。しかしユアンが滞在するホテルにあることに関してアナベル達が訪れた事がスキャンダルとなりユアンとアナベルは結婚してロンドンを脱出することになる。
ストーリの大半がスコットランドへの道中のハプニングです。キスは1日10回までとか、それだけでは足りなく質問ゲーム等を設けてさらにキスしようと懸命なユアンが好印象です。一番良かったのはアナベルの心情の変化でしょうか。スコットランド人はイギリスより貧しいと偏見を持ったアナベルでしたがユアンの優しさと一目見たとき心の奥に秘めていたものが徐々に大きくなって本当の自分を愛してくれるのか最後は不安と葛藤でついに悩んでしまいます。
ヒーローも思い込みの激しい性格なので中々アナベルに言葉で伝えることが出来ない不器用な姿が無骨というかそれが魅力的というのか・・・。ユアンとアナベルの気持が一つになるある事件が起こり、それを提案したのがとても意外な人なのでなるほど〜っとうなってしまいました。アナベルの心理描写がとても面白い作品だと思います。
お茶目なスコットランド人ヒーロー、最高! ★★★★★
お肉もろくに食べられないような貧乏生活から抜け出したくて
裕福なイングランド貴族をつかまようと必死なヒロイン、アナベル。
金髪、青い目の絶世の美女ですが、性格はかなり現実的。
スコットランド出身ですが、絶対にスコットランドには帰りたくない!
と思っていました。

あるパーティで 花嫁探しにロンドンに来ていた、スコットランド伯爵の
ヒーローと出会い、すぐに求婚されますが、アウト オブ 眼中。
(だって スコットランド人なんて貧乏だから問題外!)

ところが、不幸な出来事によって ヒーローとの仲がスキャンダルと
なってしまい、結婚せざるをえなくなります。

彼だって裕福な花嫁が必要だったはずなのに、私と結婚してかわいそう
と同情を感じつつも、スコットランドに住むなんてまっぴら、
ほとぼりが冷めたらロンドンに戻って別居生活を送るわ、
という計画を胸に秘め スコットランドに出発します。

結婚式はスコットランドで挙げるため、初夜はお預け。
キスだけはOK、ただし1日10回まで・・・と決めるものの
我慢できなくて 「質問に正直に答えたらキス1つ」と言い出すヒーロー。
無邪気に かなりつっこんだ質問もしたりして、
恋愛の初期のドキドキ感とじれったさが 味わえます!

そして このヒーローが お茶目で 素敵なんです!

ヒーローは 赤毛で大柄、陽気で率直で自信家で敬虔なカトリック・・・
なんだか某「○ウトランダー」の○ェイミーに似てるかも?
(結婚まで××だけどキスがうまいのも同じ!)

でも このヒーローは 愛すべきお馬鹿さん、って感じで
それも またよしでした。
(贅沢好きなヒロインの調教?のため、森の1軒家で2人暮らしを
 始めるも、そもそも召使がいなければ何もできない人たちなので
 こんなこと始めなければよかったと 大後悔)

この作品は エセックス4姉妹というシリーズの2作目です。
この2月に1作目の「瞳をとじれば」が出版されたので、
できれば1作目を読んでからこちらを読むことをお勧めします。

ヒロインが どうしてこういう性格になったのか、とか
登場人物の関係や、2作目に影響する過去の出来事
(スキャンダルの原因となった妹イモジェンの行動の理由)
が1作目に描かれているので、
より楽しめること 間違いないです。

三作目と四作目もとっても楽しみなシリーズです。
ドキドキさせられました!! ★★★★☆
ヒロインとヒーローのスコットランドへ辿り着くまでの肯定が内容の半分を占めているのですが、感情表現が上手くずずっと引き込まれます! ドキドキしっぱなしでした。 スコットランドに着いてからは今度は嫁姑の問題が!! いきなり話題が180度転換してしまって頭の切り替えが難しかったですが、それによって二人が心から通じる事が出来た・・・という結果に。
コミカルな話 ★★★★★
ヒロインは四人姉妹の次女。貴族でありながら浪費家の父のせいで生活は貧しく、彼女はいつも家計を切り詰めて生活をしてきました。そんな彼女の夢は金持ちの男性と結婚して貧しい暮らしから脱却すること。しかし、その夢は金持ちとはとても思えないスコットランド人の伯爵とのスキャンダルでつぶれてしまいます。意に沿わぬ人と結婚するはめになったヒロイン。しかし伯爵の住むスコットランドへと二人で旅をするうちに徐々に彼に惹かれていくようになります。
作品の大部分がこの旅の道中の二人のやりとりで、このやりとりがすごくコミカルで面白いです。スコットランドに行くまで式を挙げないと決めた二人は当然体のふれあいも禁止。そのため道中ずっと二人でモンモンとした感情に取り付かれています。感情を抑えるために「一日キス十回まで」というルールを決めたのに、結局抑え切れなくて「質問に正直に答えたらキス一回」など・・・色々なルールに悪戦苦闘している様は気の毒なほど笑ってしまいます(笑)。
旅の間でいきなり体験することになった「庶民生活」も面白い見所シーン。貴族の二人が鶏やジャガイモと苦戦している様子は必見です!
始終コミカルな雰囲気の作品ですが、自分の気持ちを自覚したヒロインが色々と悩んでしまう後半は、ほんのり切なくて物語をギュッと締めてくれる感じがしました。

訳者あとがきを読むと、一番最初に日本版に訳されたようですが、シリーズとしては第二作目のようです。そのため最初のほうに少し分かりにくい文章がありますが、読んでいるうちにあまり気にならなくなるので問題なく読めました。
笑いたいときにおススメしたい作品です。