なにも持たずに家を出ろ
★★★★★
10代のうちに読め!なんて在り来たりなことは言わない。生きてる間、ヨレヨレ爺、ボロボロ婆になってからでも良いから1度は読め!とでも言おう。
そして今すぐに家を出ろ!するといつの間にか貴方はエチオピア辺りにたどり着いてエチオピアンビートを肌で体感し民族音楽を奏で始めるはずでしょう。
寺山修司?書を捨てよね!あれ良いよね!なんて通俗なことを抜かす阿呆野朗共に告ぐ。そんなモノよりまずこれを読むべし。
沢木耕太郎の深夜特急を読んでバックパッカーと化しマリファナでウキウキワイワイなりながら世界中を巡る旅に出た貴方。これを読んだらシラフのまま、たった一歩で銀河までたどり着いてしまいます。
持たずに持つこと。ポケットのなかの東京という発想
★★★☆☆
著者の自由な発想が感じられる一冊です。
自由になること、自立すること、悪いことなど、現実逃避を夢想することを通して、大切なものは何か?を問い直しております。
やや幸せボケして安心・安全が叫ばれる現代において反面教師として面白い一冊だと思いました。
家での必要性
★★★★☆
田舎に住んだことないから都会への憧れみたいなのがよくわからんのだが、ここで語られる家出とはすなわち過去の柵(親友関係は除く)との断絶ということではないだろうか。そういう意味では家出はせねばならないものだと思う。
現代の子どもよりむしろ「過保護な親ばか」に対するメッセージになるのでは。まあ、それを他人(親)任せにせず(というか彼らは自ら切れないだろうから)自分から切れよってことか
奔放さはいいが、毒をもつ危険な本
★★★☆☆
家を出て、親特に母親から精神的に自立しろというのはなるほどとよくわかる。
悪徳の勧めはちょっと疑いたくなるが著者が自分のやりたいように生きてそれなりに社会で成功している面を見ると考えさせられる。
しかし、この著者確か女性の下着を盗んだだったか、風呂をのぞいたとかで捕まったことがあるらしいから要注意。
しかし、表はお気楽な能天気な娼婦が大好きなのは自分も多いに共感したところ。
寺山修司に引き込まれました。
★★★★★
とあるきっかっけで寺山修司を今年の夏に知りました。
前から名前は知っていたのですが、どんな人なのかさっぱり知らなかったのです。
そして、この作品を読んで、寺山修司の世界にはまりました。
寺山修司は私たちの価値観、固定観念をこれでもかというほどに揺り動かしてくれます。
そして、私たちに物を見るための新しい視点を与えてくれます。
題名からして「家出」という、普通に考えたら「良くないこと」というイメージのものも、寺山独自の視点から切り込み、「良くないこと」と思われたものも「良いこと」なのかもしれないと思わせてくれます。
自分の視野をもっともっと広げたい。
そんな人たちに、是非寺山修司を読んでいただきたいと思います。