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失楽園〈下〉 (角川文庫)

価格: ¥580
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
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この小説を理解できない人はかわいそうな人だ ★★★★★
タイトルの通りである。
一般常識に捕らわれていては、この小説は理解できない。
不倫って、それがテーマではないでしょう。
これは恋物語です。それも次元の高いね。
不倫にしたのはわざとそう言う設定にしただけ。
あなたたちはたぶんそういう設定に惑わされてるのです。
別に不倫にする必要は無かった。
恋物語だから。
だが次元を超えての恋にするために不倫の設定を使った。
そういう技巧に惑わされてるだけです。
だから、因習に取りつかれた人間には理解できない。
性描写が激しかったせいもありましたが、それに目を奪われすぎてはいけないですよ。
理解できない人は本当に本気で人を愛したことがない人です。
ただ、この次元まで高い恋になるとそれに達するのは常識にとらわれていては駄目である。
このような次元の高い恋は最後には破滅を迎える。
歴史上にはそういことはたくさんあり、常に破滅しかなかった。
ゆえに高い次元の恋は破滅に向かうというのは歴史的に証明可能な事実である。
だから、芸術作品となりえるのである。
ま、理解できない人は吉原(江戸時代の)の存在も理解できないでしょうね。
あのときの気持ちを黄泉えらせて ★★★☆☆
 もうだいぶ前のことになりましたが、失楽園が社会現象になるほど流行りました。今ではそんな時代が懐かしい方がほとんどではないでしょうか。 
 私がこの本を初めて読んだのは、高校生のころです。まだその当時は、愛と恋の区別もつかないころでしたが、そのラストにはとても衝撃を受けたのを記憶しています。上巻では、逢瀬を重ねる久木と凛子に共感を覚えたりもしましたが、下巻ではその究極を心に深く刻み込むほど繊細に描いており、恐怖さえ感じたほどです。
 この小説は、一回一回読むごとに違った感じ方をすると思います。私自身も恋愛体験を重ねるごとに毎回違った感じ方をします。もしまだ読んでいない方は、何度でも読み返してみてください。きっと人生について新たな発見ができると思います。もう読まれている方は、もう一度読んでみるといいかもしれません。もしかしたら今流行りの”熟年離婚”について一味違った視点が得られるかもしれません。
 以前流行った本は、数年後読み返してみると意外と先鋭な感じがします。一歩先を行きたい方にはお勧めです。
がんばってください ★☆☆☆☆
この本を読み終えて、多少作者に同情的になった。というのは、

確かに小説としてはくだらない。が、これよりひどいのだっていくらでもある。自分でもこの程度のものであれば、書けそうだという人も中にはいるだろうけど、実際にはできっこない。あれだけ長くやっていれば、自分の能力や評価について、ある程度わかっているはず。その中で、氏はきちんと仕事をこなし、二冊の本にした。そういう意味では、プロの作家根性を感じる。作者は悪くない。懸命に書いているだけなんだから。星五つつけてる人もいる訳だし。

でも、評価としては、やっぱり星一つか、よくて二つだろう。