年月を経た名作の森は、なんとなく匂いの違う別の空間?
★★★★☆
森へさんぽへいく男の子もお父さんも変わっていないようだけれど、出てくる動物が微妙に違っている。ぞうさんはセーターをぬいじゃったの、と子どもは少し気になるようです。
でも、突然、男の子のあの無邪気な笑顔が出てきたら、そんなことは気にならなくなった。 エッツさんはもしかして、ちょっと寂しいときに続編を書くことにしたのかもしれない、と大人としては考えてしまいました。あの静かなもりの、もう一つのひそやかな秘密を知った気分です。
笑顔になって眠れる本
★★★★★
もりへの続編です。同じようにものくろですが、お話と挿絵がすごくあっていて躍動感があります。
親の目線としては、10分程度の本なので寝る前に読み聞かせにぴったり。これを読み終わる頃には、親子で眠くなります。そしてストーリーもいい!動物が出し物をして誰が一番か競うのです。最後に子供が可笑しくなってげらげら笑う。そんな風に笑ってみたいょとぞうのおじいさんがいう。お父さんが迎えにきて、父さんもなにもできなくてもいいからおまえみたいに笑ってみたいんだょって言うんです。毎日怒っている親としてはっとするし、ほっとする。絵もお話もすごくいいです。
(3歳の子供)子供の目線でいうと、いろんな動物もでてくるし、特に子供が好きな動物は網羅されていて、ラッパを吹いてゾウさん・きりんさん・・・とページをめくりたくなるようです。読み終えるとあくびをし、ニコッと笑ってスヤスヤ寝てくれます。
もりへとあわせて、すごくオススメです。
ねずみとヘビ
★★★★★
名作「もりのなか」の続編にあたる、モノクロの絵本です。
がやがやいう声に惹かれて森にはいっていった男の子は、沢山の動物にあって・・・。
最後に幻の動物たちは、お父さんの呼び声によって去っていく(消えていく?)のですが、不思議なことによく見るとねずみとヘビは残っていて、お父さんと手をつないで帰る「ぼく」を見送っています。
この、不思議な感覚が独特ですね。
「もりのなか」では年老いたコウノトリとうさぎが、やはり「言葉を話さずに」いたことを思い出します。なにか日常生活の中に、ふと暗闇をみつけてしまったような、深いものを感じさせます。この本を何回も手に取りたくなるのは、そんなところのような気もします。
子どもの笑顔に支えられている
★★★★★
名作、もりのなかの続編です。
懐かしいキャラクターがたくさん出てきます。
得意なことを見せ合うというストーリーからは、
この結末はちょっと予想できません。
絵も素敵で、男の子が笑っちゃうシーンの笑顔が本当に好きです。
子どもってこういう風に、心の底から美しく笑いますね。
お父さんがうらやましがるのも無理はありません。
そうして、こうした笑顔に世界は支えられているのですよね。
またもりへ
★★★★★
「もりのなか」を子供の時に読んだことがあり、購入して子供に読み聞かせていました。その続編があると知り、さっそく入手。最近は色使いのきれいな本が多いですが、こんな静かな白黒の世界も逆に新鮮でいいと思います。
子供もお気に入りで、よく本の中のせりふをしゃべっています。