しかし、経済小説としては物足りない。企業・銀行・監査法人との癒着を主題にしているが、現場に深く踏み込んで問題を抉り出す迫力は見出せない。
賞への応募作ということで綺麗にまとめ過ぎた感がある。情報量を求める読者には期待外れということもあるだろう。