面白くないわけではないけど
★★☆☆☆
若干稚拙な内容であることは、各方面にそれぞれ詳しい読者が読めばすぐ露見する。
専門的に見たら穴が多く、実在しない車などパーツが間違っている事も多々ある。
デビュー作と言う事で大目に見るか見ないかは読者の裁量ひとつだと思う。
いちいち説明が長く、ハードボイルドと言うには些か首をひねる内容。
実際に繰り返される説明を省くと、ページ数も半分で済みそうな位なのが残念。
ちなみに麻薬密輸入の盲点ではなく、倉庫管理がずさんであると言う設定が全てで、実際には全く無理な方法を、ルートとコネがあれば誰でも出来そうに書いているところは上手だと思う。
読むものがなく、暇な夜にはちょうどいい読み物です。
おもしろいが関税法の盲点をついたといわれても・・・
★★★☆☆
そこそこおもしろいハードボイルド小説ではあるが、
麻薬を日本に運ぶシッピングインフォメーショントリックが
一般読者に関税法の盲点といわれても
そのすごさがいまいちピンとこないのと、
前半がやや散漫なストーリーが気になる。
2作目「クーデター」の方が、
おもしろさとしてははるかに上かな。
まあ、暇だったら読んでみてもいいかも
★★★☆☆
何これ?
主人公の造形は、伊達邦彦(野獣死すべし/大藪春彦)の劣化コピーじゃん。
この作者、恥ずかしくないの?
一匹狼をきどっていても、実態はマフィアの麻薬売買組織に組み込ま
れた、ピラミットの中間点の一つでしかない。
一人でシコシコとコカインを袋詰めにしたり、封筒の宛名貼りをする
姿には哀れみを感じた。まるで内職ですね。
まあ、暇だったら読んでみてもいいかも知れないが、これ以降の作品を
読もうという気にはならない。
恭介にあいたい
★★★★★
寝ずに読んでしまった、あの頃が懐かしいです。
それくらい興奮しました。
とにかく強くて格好(いいのだろう)、そのうえ頭もよい。
う~~~ん。そんな男性を見たいし、デートもしたいです。
ただし、これ以降の作品はいまいち。
シリーズ中、突出した出来栄え。
★★★★★
一歩間違えればジエンドという状況を
頭脳で切り抜けていく様はドキドキものだ。
朝倉恭介シリーズは、結局この「Cの福音」が突出した出来栄え。
続編を読み進めてもこのレベルの面白さは味わえなかった。
特に川瀬雅彦編はお勧めできません。