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ターゲット (角川文庫)

価格: ¥900
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川グループパブリッシング
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手に汗握る恭介シリーズ最高傑作 ★★★★★
朝倉恭介シリーズの中では圧倒的にこの「ターゲット」がおもしろかった。
これまでのシリーズ作品とは違い、
ストーリー展開が速くテンポがよいこと。
まったく欠点のない人間味のなかった恭介に、
やっと人間味らしい部分がはじめて記述され、親しみがわいたこと。
そして何より北朝鮮の生物兵器にCIAにスカウトされる恭介という
設定のおもしろさから、最後まで先を読みたくなる展開だった。

最後の結末がややこれまでと同じく単線的で単調な感じは否めないが、
全体としては非常におもしろい内容だった。
シリーズ中最高かも ★★★★☆
悪のヒーロー朝倉恭介が珍しく人のために働く・・・いや、働かされる話。朝倉恭介シリーズ話はどれも主人公のかっこよさとアクションに重点をあてているが、その中でもこれが一番かっこいいと思う。

この段階で朝倉恭介が絶対死なないのは読者の誰もがわかっているので、せめてもう少しピンチに陥ってくれればエンターテイメントとしては面白いだろうが、無理な注文かもしれない。
一夜で読みきってしまう引き込みの上手さは絶品。スピード感のある中盤以降はもちろんだが、楡さんの作品にしては序盤からすんなり読めた。

しかしシリーズを通して読んでいないとCIAの人は誰?って感じだろう。シリーズ初心者にはお勧めできない。

シリーズものでも内容は衰えず ★★★★★
朝倉恭介シリーズは『Cの福音』『猛禽の宴』と順に読み、この『ターゲット』で三冊目となりましたが、最もはまりました。シリーズ物は惰性で読み続ける場合も多いのですが、ターゲットは一味違います。朝鮮半島の緊張、北朝鮮の工作員の日本潜入、在日米軍基地をターゲットとしたテロ、細菌兵器としてのボツリヌス菌と病原性プリオンの恐怖、恭介のCIA工作員としての活躍等々、前二冊のコカインの密輸を中心とした展開から、現実味を帯びた内容となっており、緊張感を覚える一冊です。ラストまで一気に読み切りましょう。
リアリティ。 ★★★★☆
一連の「朝倉恭介シリーズ」の中では一番面白いと思う。
北朝鮮が日本に生物兵器を持ち込むという、結構リアリティある設定だったりして恐い。アメリカの北朝鮮に対する位置づけもリアリティあると思う。
でも、生物兵器の散布を阻止する方法に、リアリティが無い気がするのが残念。
ストーリーに社会的なメッセージも加味された傑作! ★★★★★
悪の美学に生きる男「朝倉恭介」を主人公とするシリーズ第3弾。CIA工作員にリクルートされた主人公がウィルス兵器を持つ北のテロリストを追う、緊張感のあるストーリーが展開されている。舞台を日本に設定したことで危機管理の重要性、化学の進化がマイナスに作用した場合の恐ろしさを身近に感じられ、最後まで緊張感が持続した。

主人公朝倉恭介の「悪の魅力」を大きくする意味でも、前作から読んでもらうと面白さが倍増すると思う。