従来のマーケティング+αとしてgood
★★★★★
本書は従来のマーケティング戦略立案の教科書から一歩踏み込んで、「技術開発」を軸に捉えなおしている点は高く評価されるべきであろう。
通常のマーケティングプラン策定プロセスである
「環境分析→内部分析(SWOT分析)→STP→マーケティングミックス→・・・」に
「技術開発」の要素を付け加えている。
また、本書で扱った戦略策定プロセスについて、その「戦略策定用ワークシート」の雛形と記入例も備わっている。
記入例は若干見辛いが、それでも本書の価値は高いと考える。
技術者にしかできない提案がある!
★★★★☆
全体的には、お得です!
●前半がマーケティング一般知識、後半が作業フローになっています。
●前半が「ごちそうさま」と言えるほど、盛りだくさんですので、
マーケティング一般を広く浅くおさえたい人には前半だけでも
充分お役に立つと思います。
●後半は、具体的に一つのマーケティング戦略のストーリにのっと
り、そこに登場する各要素を解説する、という構成になっていま
す。
もう少し具体的な事例で、ストーリになっている方が個人的には
理解できそうなのですが、巻末にはフォーマットと記述サンプル
のおまけつき!
「やりたい事」から「それに適したフォーマット」を選ぶことが
できるところが良いです。
●マーケティングのプロで無い人が対象、という所が難しいですが、
マーケティングをアイドルの売り出しに例えると、他の活躍中の
アイドルたちと比べて何が違ってて、ファンに対して何を与える
ことが出来るか、そういう事をちゃんと考えよう、という話だと
思います。
もちろん、時の若者が「アーティスト肌の実力派」を求めている
ときに、敢えて「数十年前の、トイレにも行かないイメージの、
お姫様」を訴求する人はいないでしょう。
技術者だって、このアイドルを立ち上げるプロデューサ役ができ
る。
いや、むしろ技術者だからこそ出来るプロデューサーのスタイル
がある!!という本なのだと思います。
企業に生きる、全ての”プロデューサー”のみなさまへ。
非常に実践的な本です
★★★★☆
本書の特徴は、巻末付録にある「技術マーケティング戦略策定・分析フォーマット」でしょう。この価格帯の本で、これほど色々なフォーマットを開示しているものは、おそらくないのではないでしょうか。こうしたフォーマットは、そっくりそのまま自社の状況に当てはめることは難しいと思いますが、技術企画、商品開発部門の人たちが、自社の技術の市場性を分析する際に、大変有用な手本を示していると思います。マーケティングの考え方で特に新しいことが書かれているわけではないですが(こうした本では当然ですが)、常に自分自身で考え抜こうとしている人たちにとっては、こうした記入シートの例をパラパラとめくっているだけでも、企画案を練り上げていく助けになると思います。注文をつけるとすれば、本書は基本的に「マーケティング」の本になっているので、もうちょっと「技術」というテーマを掘り下げてもらいたかったという点でしょうか。その分、満点から星1つ減らしました。
非常に実践的な本です
★★★★☆
本書の特徴は、巻末付録にある「技術マーケティング戦略策定・分析フォーマット」でしょう。この価格帯の本で、これほど色々なフォーマットを開示しているものは、おそらくないのではないでしょうか。こうしたフォーマットは、そっくりそのまま自社の状況に当てはめることは難しいと思いますが、技術企画、商品開発部門の人たちが、自社の技術の市場性を分析する際に、大変有用な手本を示していると思います。マーケティングの考え方で特に新しいことが書かれているわけではないですが(こうした本では当然ですが)、常に自分自身で考え抜こうとしている人たちにとっては、こうした記入シートの例をパラパラとめくっているだけでも、企画案を練り上げていく助けになると思います。注文をつけるとすれば、本書は基本的に「マーケティング」の本になっているので、もうちょっと「技術」というテーマを掘り下げてもらいたかったという点でしょうか。その分、満点から星1つ減らしました。