インターネットデパート
- 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。
村上春樹全作品 1990~2000 第5巻 ねじまき鳥クロニクル(2)
価格: ¥3,150
カテゴリ:
単行本
ブランド:
講談社
Amazon.co.jpで確認
関連商品
村上春樹全作品 1990~2000 第1巻 短篇集I
村上春樹全作品 1990~2000 第2巻 国境の南、太陽の西 スプートニクの恋人
村上春樹全作品 1990~2000 第4巻 ねじまき鳥クロニクル(1)
村上春樹全作品 1990~2000 第6巻 アンダーグラウンド
村上春樹全作品 1990~2000 第7巻 約束された場所で 村上春樹、河合隼雄に会いにいく
現代日本文学の至宝
★★★★★
期待感のない小説だ。ノーベル賞をとっても驚きはしないからだ。また読みおえた人を不幸にする小説だ。これよりよいものにめぐりあうことは今後そうないと思えるからだ。それ以外けなしようがないほどの大傑作。これ一冊で村上春樹の偉大さが十分わかる。
奇妙な鳥の声に気づくと間もなく愛猫が姿を消す。主人公岡田トオルの平凡な日常は徐々に変貌し、ついに妻クミコまで謎の失踪をとげる。何かが狂ってしまったなら、もとに戻すしかない。ねじまき鳥の声が止まると、岡田トオルの静かな戦いが始まった。行く手を阻むは綿谷ノボルほかに象徴される悪。時空をこえ世界を支配する強大な敵だ。普通人、岡田トオルは、はたして勝てるか。だが魂の彷徨を続けるなか、彼は様々な人々にめぐりあい、学び、力をつけていく。登場人物、エピソードはそれぞれが深い洞察に満ちたメタファーだ。複雑なこの世のすべてが記されているといっていい。さまざまに読みとけるだろうし、それ自体また楽しい。この本の魅力を語るだけで分厚い本が書けるだろうし、事実、出版されている。
一見シュールで難解だが、愛するものを奪還すべく悪と戦うシンプルさが核。古典的で普遍的なテーマを追求した清々しい物語だ。多くの読者をひきつけてやまないゆえんだろう。意味不明だがとにかくこの話が好きという人が多いのは、頭ではなく魂で読む優れた読者をそれだけとりこにしているあかしだ。
物語同様、簡潔な文章は、澄明で流麗。だから読みやすい。これからもより多くの人に愛されることを願う。
ねじまき鳥の真相
★★★★☆
ねじまき鳥の第3部。単行本よりも解題のある分読みやすく感じます。この作品が村上さんにどれだけの影響を与えたかと言うよりも、読み手に対して強烈な印象を与えたと思います。これ以降、作者と軍とは密接に関わり始めたと思います。オウムも形を変えた軍隊のような物でしたし、過去と現代との距離感をおいた作品群が出てきたように思います。
短編と長編の関わりが今まで以上に意識される作品です。