Beckが速度を増したようです。
★★★★★
架空のロック・バンドを描くというのは、とても難しいのではないかと思います。
音楽の良さは、音を聴く以外に知る術はないのですから。
しかし、この作品は、紙面を伝わって音楽が響いてくる感じがします。
これって凄いことだと思います。
第7巻。扉の絵が、エアロスミス「パンプ」のジャケットのパロディ。
銃弾の弾痕のついたいわくつきのギター「ルシール」を巡って世の中が動き始めています。
ダイブリの来日シークレット・ライブのフイルムが完成したという噂が伝わっています。
Beckの演奏をライブハウスで聞いたアメリカのインディーズのプロデュースで一足先にアメリカCDデビュー。
コユキは遂に、中古のテレキャスターを購入。初めて自分のギターを手に入れました。それと同時に、ギタリストとしてのスタイルも身につけ始めているようです。さらに、新曲を完成。周りの者を驚かせます。
Beckは、「マーキー」「ウイスキーアゴーゴー」というロックバンドの登竜門ライブハウスへの出演も果たしています。
コユキのバイト先の隣の店で働いていた智美が同じ学校の生徒だということがわかります。
軽音楽を目指していたのに、ギターが弾けないので諦めて新体操の道へ。彼女の前でコユキの演奏した曲がビートルズの「ブラックバード」
Beckを巡る動きにスピードが加わってきたようです。
原作は、70〜80年代の正統派ロック時代の雰囲気が濃いようです。誰にも、燃えた時代があると思います。