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BECK(6) (KCDX (1381))

価格: ¥530
カテゴリ: コミック
ブランド: 講談社
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限られた時間。 ★★★★★
中学生の頃は、何の恐れもなくできたバンドが、高校生になると不安を感じるときが訪れます。
バンドを維持するには、通常の高校生よりもお金が必要です。

コユキとサクは高校一年生。同じ高校の三年生に千葉がいます。
アメリカで黒人の人気歌手が自殺したという記事が伝わってきました。
理由ははっきりしませんが、竜介が何か思いを寄せているようです。
何事か起きそうです。
中学校の文化祭ライブ、CDレコーディング、高校進学。
時は待ってくれません。

ここが大きな節目かもしれません。
何しろ、プロを目指せる期間というのは限定されていますから。その間に手がかりが掴めなければ、それは夢となってしまいます。

70年代のスーパーバンドへのリスペクトが時折のカットやネームなどで感じられます。
ロック・ファンの閉ざされた心理をくすぐるエピソードが嬉しい限りです。
BECK 6巻 ★★★★★
バンドを続けていくために必要な努力はギターの練習でも、ライブの本数でもない。卒業と進学をきっかけに、好きなだけでは成り立たない現実の厳しさを体感し始めるコユキをこの6巻で描いている。楽しくて、負けたくなくて、精一杯演奏しようとステージに上がった学祭のシーンでの、”こんな コ汚い体育館でコユキが歌うのは最初で最後になるぞ”という竜介のセリフ。ブーイングを浴びせる観客を沈めるために叫んだこの言葉は、”音楽が好きで、楽しくて演奏できるのは今日で最後だ”という、夢と現実のギャップに直面して行くコユキへのメッセージも含まれているような気がする。