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新・平家物語(六) (吉川英治歴史時代文庫)

価格: ¥777
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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時節到来、平家追討の令旨宣下・・・・。 ★★★★★
相国平清盛の強運と辣腕で一代で築いた平家一門の栄華。
これまで廟堂は藤原北家が顕官・栄爵を独占してきたことを思えば、
評価されてしかるべきです。何より院政の弊・・・・・・これが根源でした。
しかし、酷な感じですが、この政権には後継者が育ちませんでした。
重盛の逝去は惜しまれますね。彼と時忠大理卿健在ならば、院とも南都北嶺とも
共生し、武力政権ならではの領土・相続問題に解決の道を付けたのでは?
・・・・・・・とも思います。
院の官職・所領の扱いに大いに不服を囲った平清盛はついに挙兵し法皇後白河を
幽門に押し込めました。ここで分かりやすく反平家勢力にきっかけを
与えてしまう事になりました。

本作にもかなり前から登場していた源頼政。平治の乱では平家方に付き、
同族義朝と敵対し、いわば一族を裏切ったカタチで余生を蔑まれながら
忍従の日々を送っていました。頼朝や義経の成長や風聞、
東国を中心とした源氏再興の気運、院と平家、叡山と平家の不協和音の中、
ついに頼政に以仁王から平家追討の令旨が下されます。
思えば永い歳月でした。

弁慶は義経と出会い主従となり、さる事のため義経は身ひとつで
出てきた奥州平泉に伊勢義盛と共にしばしの雌伏を養います。
令旨を告げる役どころに‘惑星’新宮行家も一役買います。
この人、何やら危うい気配があります。今後どうなる事でしょう?

ここから、治承・寿永の大乱が始まります。





嵐の前兆か ★★★★★
だんだんと源氏の動きが活発になってきたため、ページの進みも早くなりました。

面白かった点は2つ。
・源三位頼政 がいよいよ長年の思いを孫、有綱に語る場面。やはり、ただの老いぼれではなく、なんとなく、忠臣蔵の大石内蔵助がいよいよ立ち上がるくだりを思い出した。次巻ではどうなるのか楽しみだ。
・義経が大納言時忠に救われる場面。やはり、癖はあるが、時忠はただものではないと思ったし、歴史に名を残す大腹な人物だと思った。後年、義経が時忠の情宜を感じて、娘を嫁にするという点も興味深かった。