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典座教訓・赴粥飯法 (講談社学術文庫)

価格: ¥945
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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素晴らしい! ★★★★★
非常に読みやすく購入して一晩で読んでしまいました!
それでいて内容はどの本(典座教訓関連)よりも
優れていると思います。
著者の石川力山先生は駒澤大学教授を退官で今でも
その名を語り継がれている伝説の人。
典座教訓で限らず
道元や永平寺、修行といったものに興味がおありの方は
是非、一読をオススメ致します!
醍醐味 ★★★★☆
 漫画美味しんぼ=>土を喰らう日々=>本書というようにたどり着いた。これぞ読書の醍醐味である。

 「食事は人生の一大事である」というテーマのもとに 禅から見た食事作法が語られる。禅とは座禅だけではなく 日々の一つ一つの生活そのものが禅であると誰かが言っていたと記憶しているが その一環として食事を描ききっている。

 振り返ると 我々の食事はどんなものだろうか。

 色々な食事があることに気が付いて まず驚いた。場面、内容、相手などによって 我々の食事は全く異なったものになっている。孤独、恋愛、仕事、追悼、等など 食事を彩る「記号」の極彩色には 感心するばかりである。その意味で 「食事は人生の一大事」であることは今も同じなのかもしれない。

 そんなことをぼんやり思いつつ読めてしまう本書である。そういえば「醍醐味」というのも 仏教用語であった。

禅宗の開祖道元が説く「食と仏法の平等」 ★★★★★
日本の禅宗の開祖のひとり、道元が中国、時の南宋に留学したのは貞応2年(1223)24歳の時。当時の代表的臨港都市明州、今の寧波(ニンポー)で禅学を学んだ。道元といえば、やはり禅の精髄を説いた大書『正法眼蔵』が有名であるが、本書に収められた「典座教訓」と「赴粥飯法」は、禅の具体的実践の方法(典座)、そして禅修行者に相応しい食生活のあり方(飯法)が説かれている。両方とも当時の大陸の生活習慣の影響を受けていて、特に食については「食と仏法の平等」が追求され、以後の時代の日本の懐石料理などの食生活にもかなりの影響力を及ぼしたものと思われる。本書は両書の書き下し文、漢文原文、現代語訳、語義説明からなり、当時の南宋の江南の口語にも配慮がなされた読みやすい訳になるべくが心掛けられている。仏教に関心を持っている方のみならず、日本料理の精神的・文化的背景を探りたい方にも参考になる文献だと評価できる。