一人のアドルフは、ユダヤ人撲滅を唱えた狂気の軍人、アドルフ・ヒットラー。そして、語り部峠は、日本の新聞記者。この物語は、峠草平が「ヒットラー出生文書」を手に入れることから始まる。しかしそれが原因で峠はナチスのゲシュタポ、日本の特高警察から追われることとなる。
残酷さの中に、平和を訴える手塚氏のメッセージが伝わってくるような作品だ。