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アリストテレス (講談社学術文庫)

価格: ¥1,470
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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アリストテレス講義そして研究書、どこからでも読むのに最適。 ★★★★☆
アリストテレスの全体像を著者の研究に基づいて提示したもの。
大学での講義であり、研究の水準を示すものとして書かれている。
初めのほうの、出隆先生との交流を含む学問への志を書いた「私とアリストテレス」
が一番おもしろい。
ギリシャの天文学の節で、プラトンが惑星の運行の見かけの不規則性を説明するために
地球を不動の中心とせずに、動くものと考えてはどうかと、提案したという話や、
アリストテレスの鯰の産卵の習性の記述に関して書いた箇所、またアリステレスが
「ぶどう酒に酔った人は前に倒れるが、ビールをしこたま飲んだ人は、のけぞるように
後ろに倒れる」と書いており、これには根拠がある、という話、など面白い記述が
たくさんある。
政治学の記述が少ないのが、残念な気がするが、文庫本といっても、500ページの
大冊なので、パラパラ開いて、どこからでも読むことができる。
そうなのだが、しかし・・・・ ★★☆☆☆
他の方のレビューで、よい点はほとんど言い尽くされている、だから買って損はないだろう。ただし、元の「人類の知的遺産」80巻の中では決してベストとは言い難い点もある。
文献学的な批評のところに来ると、跳ばして読めとあるが、それはあまりに不親切だし、不適切である。資料価値としては美事ではあるのだが、入門書としてはほとんど不必要だと思う。また氏の個人的な関わりを読まされても、鼻白むばかりだし、1953年に氏が書いた論文もこの本においては如何にも中途半端な挿入で、正直少しも有難くはない。
書かれているレベルの高さは貴重だし、その努力は大いに認めるが、あまりにあれ・これを詰め込み過ぎた感は否めまい。
捨てるところは捨てて、著作についてのもっと判りやすい、読みやすい解説が読みたかったのだが。構成としてはバランスが悪い、と思う、特に同シリーズの「ヘーゲル」「アウグスティヌス」に比べると尚一層。
万学の祖 ★★★★★
アリストレスは自分の内での思索にとどまらず
人間の考えていることを
言語を介して
現実意識に紹介
してくれました
それは論理学・自然学・形而上学・倫理学などなど
あらゆることに渡っています
本書は、そんな“万学”の概要を
あっ、という間に明らかにしてくれるでしょう

アリストテレスへの扉を、トントン・・・とノックしてみませんか?
入門書を超越した最高の入門書 ★★★★★
元々「人類の知的遺産」叢書に含まれていた本。このシリーズは元来「オリジナルテクストの抜粋にコメントを加えることにより哲学者の思想の根幹を示す」が一つの原則だが、今道氏は(アリストテレスの専門家ではないにもかかわらず)テクストの徹底した読みに基づく解釈も含めた(時にはギリシア語原文の読み方にまで踏み込んで!!)「碩学の客観的かつパースナルな解説」に徹した「入門書の枠を超越した最高のアリストテレス哲学への招待」だ。驚くべき質的高さなのに「読みやすい」のは、事柄自体への著者の理解がいかに深いかの証左だ。素晴らしい書物。

ただし「文章の簡潔性」に関しては、死の床にあった「恩師 出隆先生」(日本アリストテレス哲学の大立者)に間に合わせるために急いだのか、「東大美学講座」などにおける文章の彫琢性には劣る部分がある。そこはこの碩学の一大業績に免じてご容赦あれ。
読み捨てずにとっておきたい入門書 ★★★★★
 アリストテレスの考えが体系的に把握できるように考えて,諸著についての解説・紹介を配置しているので,全体像がつかみやすい。また諸著原典からの邦訳引用文も豊富でコンパクトなアリストテレス選集ともなっているうえ,し前後の説明文によって理解しやすいように工夫されているので,難解なアリストテレスそのものにも入っていくための準備にもなる。

 著者がアリストテレス入門にとどまらず,アリストテレス研究の入門にもなるようにと考えた作品であるため,かなり専門的な文献批判的記述も含まれるが,興味のない人はとばして読めばすむ。

 アリストテレスの入門書ではちくま新書からも「アリストテレス入門」が出ているが,自然学-形而上学-倫理学の体系的把握について,本書のほうがわかりやすく,記述も詳細で,上に述べたように引用文ものっているので,本書のほうが満足できるものであった。本書はこれからもときどき参照するかもしれないが,ちくまのほうは,一度読了すれば手に取ることはないと思う。

 アリストテレスについて学び始めたい人には,こちらをおすすめしたい。