生きている時代を読む
★★★★★
中国の歴史シリーズ最終巻。阿片戦争以後の中国大陸は新たなるきびしい時代に覚醒することとなるが、僕が注目したのは中国大陸ではなく日本の存在。維新を経て近代国家に昇格することができた日本がアジアの未来をになう大きな希望として存在したということに、僕は日本人として感激を覚える。そして中国は? 内外多々の試練に対し、中国人はみずからをどのように定義し、闘争し、そして如何にしてふたつの革命を勝ち取ったのか? そしてその結実は? 僕達が読もうとしているのは歴史であると同時に生きている時代でもあった。