あとがきによれば、諸星氏は「特に取り好きだというわけではない」とのことですが、「火の鳥」をはじめ鳥に並々ならぬ関心を示した手塚治虫の『鳥人大系』を思い起こさせ、どこかしら懐かしい気がします。私のお気に入りは「白鳥伝説」を下敷きにした第5羽「本牟知和気」と「ハルピュイア」の登場する第六羽「鳥を見た」ですが、皆さんはどうでしょう。