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三国志演義 (2) (徳間文庫 (ら1-10))

価格: ¥1,080
カテゴリ: 文庫
ブランド: 徳間書店
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曹操は袁紹を破り、劉備は荊州へ、そして三顧の礼を尽くして諸葛亮の登場! ★★★★★
1983年徳間書店より刊行された「三国志演義」第3巻と第4巻を合本として文庫化したものの第2号。袁紹・袁術を破って、いよいよ逆賊・曹操が頭角を現す(この本では彼は逆賊である)。一方、劉備は司馬徽から臥竜・鳳雛を得れば天下を安ずることができると教えられ、有名な「三顧の礼」を尽くして諸葛亮孔明に会うことが叶い文章もすこぶる舌のすべりが良くなっている。周瑜と孫策は同い年であったが亡くなってしまったので弟の孫権が後を引き継ぎ、周瑜は水軍を任され大都督に封ぜられ、曹操に対抗して赤壁で迎え撃つが、その際に劉備に協力を頼み、諸葛亮がそれに応えていく。ところが周瑜の孔明に対する妬み深さといったら、読んでいる方も呆れるくらい、何かにつけて「今、殺しておかなければ…」と言っているうち、自分はコロッと36歳の若さで亡くなってしまう。その間に劉備は孫権の妹と政略結婚。その歳の差33歳。この調子で劉備は荊州を保持しつつ、西州にも乗り込むまでが描かれている。他の「三国志」の中では語られなかったエピソードがかなりあるが、話を不自然にしているわけでもなさそうで、その上、後の人が様々な登場人物に対して歌った漢詩の書き下し文が数多く載せられている。ただ、書き下し文だけでは大略を掴むことが難しいものもあり、現代日本語にしたものが載っていればいいのにとも思った。それにしてもあきれるほど機転の利く頭の良い人やこんなに強い豪傑がこれほど大勢いたなんて、読んでいると自分がちっぽけに思えてくるのが儚くてならない。それほど夢に満ちた本作である。