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三国志演義〈3〉 (徳間文庫)

価格: ¥1,080
カテゴリ: 文庫
ブランド: 徳間書店
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英傑達が倒れ行く中、新たな挑戦が始まる! ★★★★★
1983年10月に刊行された第5巻・第6巻を合本として改定したものの第3弾。初期の読み辛さはかなり解消され、2巻に引き続き漢詩書き下し文が多い。物語は趙雲が長坂坡で劉備の跡継ぎである阿斗を救い出すところから始まり、曹操が王位を賜り、またそれに急くように劉備も漢中王(蜀王)になって、孔明が案じた天下三分の計がなるものの、曹操、関羽、張飛、果ては劉備が相次いで鬼籍に入り、孔明が新王劉蝉(阿斗)を扶けて最初の大仕事、南蛮族の平定をやり遂げるまでが書かれている。注目すべきはまず曹操が献帝から王位を授かることを3度も辞しておきながら王位につくのだが、これは民衆へのパフォーマンスかとおもわれる。また、譲禅を行なったわけではないので、献帝は廃嫡されておらず、魏王といえど帝ではない。逆に蜀王となった劉備は漢中にて血をひく者であるから完璧に国王となっている。一方、曹操の死後、孫権は遅れて呉王となっているため、実は天下三分がなった時に国王であったのは劉備だけである。それはさておき、3巻でなんともじらされるのは劉備や孔明の執拗さである。特に劉備の関羽と張飛を失ってからの仇討ちに躍起になって策も無く、家臣の言を聞き入れず執拗に呉を攻め立てることしか頭に無い有様には呆れてしまう。一方、劉備が亡くなってからの孔明の猛獲に対しての執拗さはかなり知的である。この辺の比較をしてみると孔明はまさに三国志の中で「花」といっていい活躍ぶりなのを、この先も味わっていけると思う。