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学問の春―“知と遊び”の10講義 (平凡社新書)

価格: ¥798
カテゴリ: 新書
ブランド: 平凡社
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面白い講義だった。 ★★★★★
この山口先生の講義を受けた学生は、みんな満足しただろうと思う。
本書は、(ヨハン・ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』を読む)の講義録を、編集したもであるから、目の前で山口先生の講義を受けているように面白く読んでしまった。
私は、講義のテーマから脱線した話のほうに興味が引かれて読んでしまった。
例えば、私がずいぶん前に読んだ「薔薇の名前」の著者「ウンベルト・エーコ」との挿話である。
山口先生が、”文化は危機に直面する技術”だと、寝起きに思いつき、良く考えてみたら、残念ながら、記号学の大御所で、山口先生とも親交のあるエーコが言っていたことを思い出し、自分の発想でなかったので少し悔しがって、講義にとりいれて話していたことなどである。
山口先生の講義から、人類学者のレビィ・ストロースの構造主義からも距離を置くスタンスなどにも好感が持てた。
まー、このような講義のテーマから外れた多くの話などが面白く、すらすらと読み終わってしまった。

知的かつ軽やか ★★★★☆
山口先生の実際の10講義を
新書上で再現。

知的かつ軽やかな…といった意味では春の装いでしょうか。

地理的にも歴史的にも様々な軸を縦横無尽。

語り口も柔らかく、さくっと読めて面白い一冊
知は遊び,雑学は夢 ★★★★★
夢見るように学問するとはこのことか!貪欲な知的好奇心に裏付けられた雑学。「ホモ・ルーデンス」を縦横無尽に熟読玩味、咀嚼解体してできた芳醇な料理。我々はどこからでも楽しく味わおう。編者の「講義ノート」および巻末の参考文献も行き届いている。最後に,山口氏は吉本隆明を笑いの無い〈死相家〉だといっているようだ。
学び舎 ★★★★☆
おもしろそうだから書評も見ずに買ってみたのだが、文化人類学に興味の無い人にとってはわけのわからない話なんだと思う。なのでこの本を読む人たちというのはホイジンガや文化人類学についてある程度の知識を持っているということが前提になると思う。この本を読んでいると自分が大学に行ってこの先生の講義を受けている気分になれる。賢者に出会って、昔話を聞かされたような、そんな感慨深い気持ちになった。
ワールドワイドな山口センセイ ★★★★☆
こんな楽しい学者さんがいたとは、知らなかった。不勉強であった。

これまで教鞭をとった大学・・・イバダン大学(ナイジェリア)、パリ大学ナンテール校、エル・コレヒオ・デ・メヒコ(メキシコ)、リマ・カトリック大学(ペルー)、静岡県立大学、札幌大学
これまで遭遇した事件・・・内戦(ポルトガル領時代の東チモール)ビアフラ内戦(ナイジェリア)、クーデター(エチオピア滞在時に、隣国ソマリアで)
その他、フィールドワーク・学会で訪れた地・・・西部および北部アフリカ、ヨーロッパ各国、東南アジアの島々、南北アメリカ大陸、ロシア、中国、韓国
自分でもこれを書いていて、「何て活動範囲の大きい人だろう」と、おもわずため息をついてしまった。

「この間、ギリシアへ行ってきたのですが、その帰りにロンドンのオックスフォードで、いまの文化研究はどういうふうになっているだろうかというので徹底的に本を集めた。」(250頁)だって。まるで、近所にタバコを買いに行くような何気ない口ぶりがたまらない。