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さよならエルマおばあさん

価格: ¥1,365
カテゴリ: 大型本
ブランド: 小学館
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尊厳をもって死ぬということを、リアルな写真できちんと教えてくれる ★★★★☆
 不治のがんを宣告された85歳のエルマおばあさんが、みずから死への準備を始め、みんなの助けを借りながら、自宅で安らかに息を引き取るまでの日々が、飼い猫スターキティの目を通し、白黒写真で語られていく。
 アメリカと日本とでは、がん告知への態度や、ホスピスなどの医療システムが違っているとはいえ、エルマおばあさんの生きざま、そして死にざまには本当に頭が下がる。
 大塚敦子さんの写真を見るのは初めてだが、不自然な演出は一切なく、リアルで率直な写真なのに、深いいつくしみにあふれていて、感動させられる。そして、白黒という控えめな写真だからこそ、美しいおばあさんの衰弱していく姿が、しおれていく花のように自然に見えるのだろう。それに、おばあさんを見つめるスターキティの表情が、とてもいい。
 人の死というデリケートで難しいテーマを子どもに伝えるのに、写真もかなりいい方法だなと感じさせられた。
尊厳死をみつめ続ける猫がいとおしい ★★★★★
エルマおばあさんは、猫と暮らしている。そのおばあさんは、重い病にかかり、やがて庭には出られなくなって、猫と遊べなくなる。
そんな、おばあさんを見つめる猫の姿。だんだんと、おばあさんが弱っていく姿。
猫はおばあさんが気になり、窓から時折小さな顔をのぞかせる。
やがて、おばあさんと猫との別れの時が来る。
エルマおばあさんの最後の一年間を愛猫との写真を通して克明に映し出した写真とエッセイ。
命の尊厳とは何か?
病院で闘病する選択よりも。入院しないで、「最後まで自宅で過ごしたい」というエルマおばあさんの気持ちを尊重する家族の愛情に、深い感銘を覚えた。
エッセイの語り口は、愛猫の言葉。
ドキュメンタリー写真だが、語り口は猫からの目線で、泣かせる。
人が死を迎えるということ。エルマおばあさんは、彼女にとって一番幸せな選択をしたと思う。
今の日本の、後期高齢者の「延命治療」にも問題をなげかける、「生と死」の普遍的なテーマ。
この本が、発売時にベストセラーになったのもわかる。
人はいつか確実に死ぬ ★★★★★
平凡だが誇りに満ちた老婦人の死、語り手は愛猫。

人はいつか死ぬ。
そのことを忘れてしまっている、無意識に否定している、すべての日本人に読んで欲しい。

読み聞かせなら、小学校低学年から。
「わたしの命は、あと1年くらいだろうから、いろいろ準備をはじめないとね。」(本文より引用) ★★★★★
学校司書の仕事をしていた時、
小学校低学年の生徒から「先生、死ぬってどういうこと?」と質問され、思い切って読み聞かせ会をすることにしました。

余命一年と知らされたエルマさんが「わたしの命は、あと1年くらいだろうから、いろいろ準備をはじめないとね。」と言いました。自分の一生を書き残し始め、身辺整理をし、会いたい人に挨拶し、毎日決してメイクを欠かさず…
一日一日を大切に生きながら、少しずつ弱りを見せ、死に向かって進んでいくエルマおばあさんと、彼女を見守る温かい家族の淡々とした日々。
そんなシリアスな内容を
愛猫のスターキティ目線の可愛らしい言葉で綴ったドキュメントです。
読み聞かせ会当日、何度も練習したのに、スターキティになりきってエルマさんのいない部屋を窓の外から覗くシーンで涙が出てしまいました…。

自分の亡き骸を写真に、本に残すことを著者に許可なさったエルマさんに、言葉でうまく表現できないけど、胸の奥からこみ上げてくる感動を抑えられません。

お母さんが読んであげるのなら、小学校低学年からでも充分理解出来ると思います。

自分らしく精一杯生き、自分らしく人生を締めくくり死へと向かっていく。

生と死について子供と大人が共に考えるのに
素晴らしいテーマの本です。
生きて死ぬ運命 ★★★★★
生きるものすべて平等に訪れるもの、それは「死」です。
しかしそれを自然のままに受け入れることはなかなかできないこと。
エルマおばあさんはそれを見事に受け入れ、家族に見守られこの世を去りました。
猫の語り口を通じて表現されているので一層優しく切なく「生と死」を訴えかけます。