これ、傑作ですよ。
★★★★★
ピーター・バラカン氏がネヴィル・ブラザーズなんかの音を
中心にニューオリンズスタイルをラジオなどで広めていた
80年代末。このバンドの登場はちょっとした話題になりました。
既にコンコルドやラウンダー・レーベル(ライヴ盤)で
好き者の間では話題になっていたブラスバンド、だけれども
丁度スカタライツがスカ/レゲエとジャズのエッセンスを
行ったり来たりしているように、このバンドも乱痴気騒ぎに
見えるセカンドラインのブラスバンドスタイルと、ジャズの
エッセンスを足し合わせた本作があってこその存在なのです。
ゲストもドクター・ジョンは親戚みたいなモンだろうけれど(笑)
音もクロい方のマルサリス(C・パーカーの名曲を豪快にカヴァー)
や、老いて盛んなD・ガレスピーがスキャットまで披露!
豪快さはラウンダーのライヴ盤に譲るものの、ピシっとケツの
締まった演奏が聴けるこの一枚、外さないで頂きたいものです。